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レナ・ダナムが、ドクター・ルークとソニーを相手に法的論争を繰り広げているケシャについて、自身が運営しているオンライン・ニュースレター「レニー」上で言及している。

以前より報道されている通り、歌手のケシャはドクター・ルークによって10年前にドラッグを打たれ、レイプされたと訴えていたが、2月19日にニューヨーク最高裁判所によってプロデューサーとのレコード契約解除については否決されている。

レナ・ダナムは、先週この判決を見た時のことを「本当に気分が悪くなった」と表現し、「ウーバーで呼んだタクシーを停めてもらって、ニューヨークのゴミ箱に吐いちゃおうかと思ったわ」と語っている。

この裁判に関してレナ・ダナムは次のように続けている。「ハッキリさせたいのは、ケシャの件が、一人のポップスターの自由を求める闘い以上のものだということよ……ケシャに起こっていることは、アメリカの法律制度が、女性にとっては虐待者だと認識されている男性から女性を守ることができず、傷つけ続けるということを明らかにしているわ」

「実際のところ、ケシャが事実を証明するドクター・ルークの記録を手にすることはないでしょう。ゴットワルドが彼女を脅し辱めたことを証明するビデオテープを手にすることも、決してないでしょう。彼女自身の証言が持てる力のほかに、彼女があの男と一緒に仕事をすることは安全ではないと証明することは、決してできないでしょう。でも、一体どんな男が、どんな企業が、長年のトラウマや不名誉、恐れをもたらしたと女性が訴えている人間と、彼女が一緒にいなければならないように仕向けるのかしらね? 公に、そして法律制度の下で、この戦いをしなければならなかったことで、すでに彼女のキャリアは完全に進路を変えてしまった。ソニーの先を見通す視点が欠けていたこと、一人の女性のプラチナ・ディスクの価値と彼女の健全な魂の価値を計り誤ったことは、恐ろしいことよ」

さらにレナ・ダナムは、裁判所の判決に対する反応と、仲間の女性ミュージシャンたちから送られる支援について次のように述べ、締めくくっている。「私たちはもう恐れない。働く場所を失うことを、ヒステリックで難しい人間だという烙印を押されることを、そして権力を持った男達から標的にされ抑圧されることを。音楽業界でケシャのために声をあげている女性たちが証明している。彼女たちの言葉は反響を呼び、彼女たちを手本にしている若い女性たちに、良い人生のために声をあげることを教えるでしょう。間もなく、現状の不名誉や恐れを誰も受け入れない時が来るわ。だから、ケシャが先の見えない沈黙の中にあっても、彼女の声はきっと届くはず」

一方、レナ・ダナムの恋人でミュージシャンのジャック・アントノフも昨日、ケシャがソニーに頼らずオンラインで音楽を公開できるように、無償で新曲をプロデュースする旨を申し出ている。

判決を受けて、ハッシュタグ「#FreeKesha」はツイッターのトレンドとなっており、多くの大物女性ミュージシャンがそれに参加している。

レディー・ガガは「世界中の人々があなたを愛しているわ。本当に、あなたの勇気に畏敬の念を抱いているとわたしは言えるわ」とツイートし、ロードは「深く傷つけられる、非常に不公平なこういう時期こそケシャを支持するわ。みんな彼女の行く末にいいヴァイブを送って」と述べている。

女性アーティストによる一連のツイートはこちらから。

https://nme-jp.com/news/15044/

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