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アメリカの警察組合が警官に対して、先日のビヨンセの“反警察的”だと受け取られたパフォーマンスへの抗議を呼びかけている。

タンパとナッシュヴィルの警察組合が、マイアミに続いて、構成員に対してビヨンセのフォーメーション・ツアーが自らの都市に訪れた際にヴォランティアとして働かないように呼びかけている。

ビヨンセは2月7日に行われたスーパー・ボウルでコールドプレイの注目を集めたハーフタイム・ショウのステージに参加し、その24時間前には新曲“Foramation”とそのミュージック・ビデオを公開していた。

警察共済組合の長を務めるハピエア・オーティツは『マイアミ・ニュー・タイムズ』に対して、ビヨンセのスーパー・ボウルでのパフォーマンスは「法施行機関を支持しないという反警察的なメッセージと、ブラック・パンサー党を喧伝することによって、アメリカ人を」分断したと語っている。ビヨンセのパフォーマンスは「ブラック・パンサー党」や「ブラック・ライブス・マター(黒人の命の権利)」を示唆するものだったとして一部で批判されている。

今回新たに、タンパ警察慈善協会の長であるヴィンセント・ガーリシターノはウェブサイトに声明を掲載し、スーパー・ボウルでのパフォーマンスも“Foramation”のミュージック・ビデオも「うんざりしている」と語っている。

ナッシュヴィルでも同様のことが起こっており、警察共済組合は構成員に対して5月のフォーメーション・ツアーの際にヴォランティアとして働かないように呼びかけている。ビヨンセのツアーは4月27日にマイアミからスタートし、2日後にタンパで公演が行われる。

タンパ警察署の広報担当者であるアンドレア・デーヴィスは、抗議者が「大げさに取り上げているだけだ」とし、コンサートの警備を拒否する兆候はないとしている。

マイアミ警察署の広報担当者であるフレディー・クルーツ警部補も、コンサートで働くことについて「警官には登録は受け付けられており、登録するかどうかは彼ら次第です」と語っている。

ビヨンセはこれまでにも抗議運動を受けているが、ニューヨークのNFL本部では抗議運動にわずか3人しか集まらない事態となっている。

ビヨンセは6月から7月にかけてUKツアーを行うことが決定している。

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