Photo: Hanna Hanseroth

エルトン・ジョンはドキュメンタリー作品に提供したブランディ・カーライルとの新曲“Never Too Late”が公開されている。

本作はパートナーのデヴィッド・ファーニッシュとR・J・カトラーが監督したもので、歴史的なパフォーマンス映像、プライベートな日記からの抜粋、家庭での様子を映したホームビデオ映像などを織り交ぜながら、無名時代から世界で最も愛されるエンターテイナーの一人となるまでのエルトンの歩みを辿るものとなっている。12月13日のディズニープラスでの配信に先駆けて、本日、米英の劇場では限定公開される。

“Never Too Late”の音源はこちらから。

ブランディ・カーライルは楽曲ができた経緯について次のように語っている。「後に『エルトン・ジョン:Never Too Late』となるドキュメンタリーの初期編集版に、私はとても胸を打たれました。エルトンの歴史上重要な映像や、彼の人生の軌跡を見て、本当に素晴らしいと思ったんです。でも、私たちがファンとして目撃していた何もかもが素晴らしく美しいものであった一方、彼の人生はとても孤独だったし、時として辛く苦しいものでもあった。それで、このドキュメンタリーには本当に重要な心情が表現されていると思ったのです。というのも、彼はそれまで穏やかな暮らしや心の安らぎを見つけられなかったかもしれないけれど、最終的には間違いなく見つけた。それは彼の人生が後半を迎えてからのことでした。だから、遅過ぎるということは決してない——人生で大切な人を見つけるにしても、家庭を築くにしても、何かについて考えを変えるにしても、決して手遅れということはないのです」

エルトン・ジョンは次のように続けている。「ブランディ・カーライルが、このドキュメンタリーの初期編集版に強く心を動かされたのでそのための新曲を一緒に書きたいと言ってきた時、私はとてもワクワクしました。彼女がどんなに素晴らしいかは以前から知っていましたが、それでもやはり彼女の歌詞を読んで、一緒に曲作りができたのは、本当に感動的な経験でした。特に、私自身の人生がスクリーン上に映し出されるという、実にパーソナルな内容であることを踏まえると、彼女はこのドキュメンタリーの本質を完璧に捉えており、なぜ私が家族と過ごす時間を増やすためにツアー活動から引退したのか、その理由も的確に表現しています。彼女の才能には絶えず驚かされてばかりです。かつてバーニーがしていたのと同じように、彼女は私の思いを代弁することができる。その意味で、バーニーがブランディの指針となっていたことは知っています。彼女の音楽の才や、作詞作曲力、音楽活動に対する情熱の水準は驚くべきもの。彼女は本当に最高レベルの存在です」

本作の概要には次のように記されている。「『エルトン・ジョン:ネヴァー・トゥー・レイト』は、感極まる高揚感に満ちた集大成と言える試みの際に、エルトン・ジョンが自身の人生と50年に及ぶキャリアの驚くべき初期を振り返る様子を親密に追ったものとなっている。エルトン・ジョンは北米での最後の公演となるドジャーズ・スタジアムでの公演を準備するなかで、過去に遡って初期の桁外れの絶頂時や悲痛などん底を振り返り、彼がいかにして逆境、虐待、依存症を乗り越えて、今日のアイコンになったかを描いたものになります」

エルトン・ジョンは今年9月に開催されたトロント国際映画祭でプレミア上映された際、記者団に対してこの作品のパーソナルな側面を特に誇りに思っていると語っており、特に夫デヴィッド・ファーニッシュと2人の子供、ザッカリーとイライジャとの家庭生活に焦点が当てられている。

「私の墓碑には『100万枚のレコードを売った』なんて書かれたくないんだ。『素晴らしい父親であり、素晴らしい夫だった』と書いてほしい」とエルトン・ジョンは語っている。

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