エムドゥ・モクターは最新作の楽曲をアコースティックと伝統楽器で再レコーディングしたアルバム『ティアーズ・オブ・インジャスティス』を2025年2月28日にリリースすることを発表している。
本作は今年5月にリリースされた通算7作目となるアルバム『フューネラル・フォー・ジャスティス』を再レコーディング・再アレンジした作品で、アルバムからは“Imajighen (Injustice Version)”の音源が公開されている。
2023年7月、エムドゥ・モクターがアメリカをツアーしている最中、ニジェールのモハメド・バズーム大統領が軍事政権によって退陣させられ、大統領官邸で囚われの身となった。軍政は国境封鎖を命じ、バンドメンバーのエムドゥ・モクター、アフムードゥ・マダサネ、スレイマン・イブラヒムは家族のもとに帰ることができなくなった。これにより姉妹作をレコーディングする計画はすでに進行中だったが、そのアイデアは新たな意味を持ち始めたという。
ツアーがニューヨークで終了した2日後、バンドはエンジニアのセス・マンチェスターとともにブルックリンのバンカー・スタジオで『ティアーズ・オブ・インジャスティス』のレコーディングを開始した。バンドのアメリカ在住のベーシスト兼プロデューサーのマイキー・コルタンは次のように語っている。「僕らはいつもライヴでアレンジを変えて遊んでいる。レコードでもそれができることを証明したかったんだ。それに削ぎ落とされた編成で演奏することで、バンドの別の一面が現れる。何か新しいものになるんだ」
「事前にアレンジを練ったりはしなかった」とマイキー・コルタンは振り返っている。「ただ演奏して、感触を確かめ、曲を作っていった」
1ヵ月後、バンドはニジェールに帰国することができたが、その際、コルタンはマダサネにズーム・レコーダーを持たせた。リズム・ギタリストであるマダサネは、それを使ってトゥアレグ族のグループによるコール・アンド・レスポンス・ヴォーカルを録音し、後にそれを最終的なミックスに加えたという。
リリースの詳細は以下の通り。
label: Matador / Beat Records
artist: Mdou Moctar
title: Tears of Injustice
release: 2025.02.28
CD 国内流通仕様盤 (解説書付き):¥ 2,500 +tax
CD 輸入盤:¥ 2,200 +tax
LP 限定盤 (数量限定/スカイヴルー・ヴァイナル):¥ 4,800 +tax
LP 輸入盤:¥ 4,500 +tax
01. Funeral for Justice (Injustice Version)
02. Imouhar (Injustice Version)
03. Takoba (Injustice Version)
04. Sousoume Tamacheq (Injustice Version)
05. Imajighen (Injustice Version)
06. Tchinta (Injustice Version)
07. Oh France (Injustice Version)
08. Modern Slaves (Injustice Version)
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