REOスピードワゴンはフロントマンのケヴィン・クローニンとベーシストのブルース・ホールの「和解しがたい違い」のために今年末でツアーを止めることを発表している。
先日、REOスピードワゴンはトレインと行っていた「サマー・ロード・トリップ」ツアーを終えており、それを受けてツアーを止めることが発表されている。
ブルース・ホールは背中の手術から回復中のため、セッション・プレイヤーのマット・ビソネットが代わりを務め、ツアーから遠ざかっていた。彼は1977年にバンドに加入し、ヒット作『ツナ・フィッシュ』に参加している。
ツアーを止める声明はREOスピードワゴンのソーシャル・メディアで発表されており、決断に至った理由が説明されている。「ブルース・ホールは今頃にはツアーに復帰しようとしていました。彼だけの判断であれば、ツアーに復帰している予定だったのです。しかし、彼だけの判断というわけにはいきません。期待に応えられるようなパフォーマンスをするには、まだ十分に回復していないというのが総意でした」
「ブルース・ホールはその意見を尊重してくれて、マット・ビソネットのおかげで夏のツアーを続けられたことには感謝しています。ブルース・ホールは50年近く愛してきたバンドやクルー、ファンの下から去って、引退することはまったく考えていませんでした」
「ケヴィン・クローニンもまたバンドを離れるつもりなど毛頭なく、ファンやクルーは彼にとってかけがえのない存在です。複雑な状況のためにブルース・ホールとケヴィン・クローニンの間には和解しがたい違いが生まれました。そのため、大きな悲しみと共にREOスピードワゴンは2025年1月1日をもってツアーを終了することを発表します」
「ニール・ドーティ、ケヴィン・クローニン、ブルース・ホールは長年のあたたかいサポートと、バンドに素晴らしい思い出を与えてくれたファンに感謝しています」
ブルース・ホールはフェイスブックで自身の心境について述べている。「こんな風に終わるなんて思ってもいなかったし、胸を痛めています。ニールと私は、ワゴンを転がし続けようと全力を尽くしたことは分かってほしい」
「素晴らしい愛と応援には感謝していますし、みなさんは僕がステージに戻ってくることをとてもはっきりと望んでくれていた。信じてほしいけれど、私がやりたいのもそれだけだった。フェアウェル・ツアーはあってしかるべきだった」
「念のために言っておくと、私としてはケヴィン・クローニン、自分、デイヴ・アマト、ブライアン・ヒット、デレク・ヒランドというラインナップでREOスピードワゴンとしてのツアーを続けたかった。予定していた、成功を収めた背中の手術の前と同じようにね」
ケヴィン・クローニンもソーシャル・メディアでバンドを離れた後の見通しについて言及している。
「僕にはまだまだ生きなければならない人生がたくさんあるし、残りの時間で何をしたいのか、そしてそれをする間、誰に囲まれていたいのかを再検討してみたんだ。私は周りの人たちと高め合っていきたいし、自分も人を高めたい」
「私の中にある最高の音楽を最高のアーティスト、ミュージシャン、そして私を受け入れてくれる人たちとともに作り、演奏するという期待に胸を躍らせている。そして、自分の最善を尽くし続けて、私にこの人生を与えてくれた音楽という贈り物に感謝し続けることを約束するよ」
REOスピードワゴンが最後に行ったライヴは9月8日にロサンゼルスのフォーラムで行われた公演となっている。チュラヴィスタとフェニックスで予定されていた公演はケヴィン・クローニンが病気になったためにキャンセルされている。
次に予定されている公演は9月27日にランチョ・ミラージュで行われる公演で、REOスピードワゴンは2ヶ月にわたってアメリカ・ツアーを行う予定となっている。
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