Photo: Andy Ford

コールドプレイは2025年にヨーロッパで行う唯一の公演としてロンドンとハルで大規模なスタジアム公演を行うことを発表しており、その収益の10%はミュージック・ヴェニュー・トラストに寄付されることが決定している。

この公演についてはコールドプレイが「ザ・コールドプレイ」名義で初めてライヴを行ったカムデンにあるライヴ・ハウス「ダブリン・キャッスル」に掲示されたポスターで予告されていた。今回、コールドプレイは新作『ムーン・ミュージック』を引っ提げて、ハルのクレイヴン・パークで2公演を、ロンドンのウェンブリー・スタジアムで6公演を行うことを発表している。

公演の収益のうち10%はUKにおいて地元ライヴハウスの営業を継続させるために支援を行っているミュージック・ヴェニュー・トラストに寄付される。

「コールドプレイは世界的なスタジアムを埋め尽くすほどの成功に至る過程で草の根のライヴハウスを回った完璧な例と言えるでしょう」とミュージック・ヴェニュー・トラストのCEOであるマーク・デヴィッドは述べている。「彼らを支えた草の根のライヴハウスに恩返しをして、自らのキャリアを築くためにこれまで以上に奮闘しているアーティストやプロモーターを評価することで、ウェンブリーへの道のりを祝うのを見るのは素晴らしいことです」

マーク・デヴィッドは寄付が「国全体のコミュニティがこれからも素晴らしいライブ・ミュージックを身近で聴けるようにするための活動に直接使われる」と続けている。

「コールドプレイによる支援は会場の閉鎖を食い止め、ツアーを実現させ、何千人もの人々にライブ音楽の喜びをもたらすでしょう」とマーク・デヴィッドは述べている。「コールドプレイとはUK公演による支援の可能性について数ヶ月にわたって話し合いを行ってきましたが、ついにこのニュースが発表され、とても嬉しく、感謝しています」

ミュージック・ヴェニュー・トラストへの寄付はSJMコンサート、メトロポリス・ミュージック、ライヴ・ネイションといったプロモーター、ブッキング・エージェントのWME、ウェンブリー・スタジアムやクレイヴン・パークといった会場、チケットマスターやシー・チケット、AXSといったチケット業者から行われる。

もう一つの「スタジアム公演としては世界初の試み」としてウェンブリー・スタジアムのプロダクションは100%太陽光発電、風力発電、動力発電で賄われる。これは会場および英国内の他の場所で収集され、特別に設計された電気バッテリー・システムによって供給される。また、サテライト・ステージの一つは観客が漕いだパワー・バイクの動力発電で電力が賄われる。

事前販売と一般発売を経て、ペア限定の20ポンドに価格が抑えられた「インフィニティ・チケット」も11月には発売される。

AUGUST 2025
18 – Hull, Craven Park Stadium
19 – Hull, Craven Park Stadium
22 – London, Wembley Stadium
23 – London, Wembley Stadium
26 – London, Wembley Stadium
27 – London, Wembley Stadium
30 – London, Wembley Stadium
31 – London, Wembley Stadium

コールドプレイによる『ミュージック・オブ・ザ・スフィアーズ』ツアーは史上最高の興行成績を上げたツアーとなっていて、2022年3月の開始以来、880万枚以上のチケットが販売されて、9億4570万ドルの興行成績を収めている。ツアーは持続可能な取り組みによって環境問題を意識したもので、「新しい基準を作ることになった」と評されている。

最新ツアーは前回のツアーと較べて二酸化炭素排出量を59%削減しており、当初設定していた50%の目標を超える効果を上げている。また、全世界で700万本以上の植樹も行われており、バンドは観客1人あたり1本の植樹を行うことを公約していた。

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