トーキング・ヘッズのフロントマンであるデヴィッド・バーンは自身のウェブサイトでドナルド・トランプについて取り上げ、デジタル時代の「アメリカン・ドリームの終焉」と綴っている。
購読者に送られるニュースレターで、デヴィッド・バーンはドナルド・トランプの台頭とアメリカの政治に関するエッセイを掲載し、トランプが支持を集める理由として「アメリカ人の怒り」を指摘している。
エッセイは「The Echo Chamber(エコー室)」という題名で、デヴィッド・バーンのオフィシャル・ウェブサイトで読むことができる。ここで彼は、ドナルド・トランプの台頭はアメリカの社会的、経済的変遷を明白に反映していると指摘する。
http://davidbyrne.com/the-echo-chamber
「中流階級はアメリカン・ドリームの終焉を感じ取っている。特に中流階級の白人たちは以前に比べて経済的な流動性や機会が減ってきたと感じている。以前のように自分たちが特権的で多数派ではいられなくなってきている」
「おそらくこれがサンダースの支持者を生み出しているとも思う」さらに続けてこう語る。「しかし、私の意見では、サンダースはあからさまな嘘や誤解を広めてるわけではないのだろう。彼はこの問題を指摘しているし、単に自分のエゴを広めたり、自分のブランドを作り上げようとはしていない」
ドナルド・トランプから距離を置くミュージシャン、俳優、スターたちは数多くいるが、デヴィッド・バーンは最近その仲間入りをした。昨日、EDMアーティストのゼッドはもしアメリカ大統領選挙でドナルド・トランプが当選するようなことがあれば、アメリカを離れることにすると表明している。
ドイツ生まれのエレクトロ・プロデューサー兼DJのゼッドは、ドナルド・トランプが大統領選で勝利すれば、アメリカを離れるとツイッター上でコメントした。
If Donald Trump becomes president, I'll move back to Germany.
— Zedd (@Zedd) February 10, 2016
「ドナルド・トランプが大統領になったら、俺はドイツに戻ることにするよ」
共和党候補のドナルド・トランプと民主党候補のバーニー・サンダースが2月9日に行われたニュー・ハンプシャー州の予備選挙では勝利を収めたことが発表されている。同州に現在ゼッドは住んでいる。
昨年5月に最新作『トゥルー・カラーズ』をリリースしたゼッドだが、共和党の大統領候補であるドナルド・トランプに異議を唱えた最新のアーティストとなっている。
ザ・ローリング・ストーンズも2月11日に、共和党の最有力候補であるドナルド・トランプによって彼の政治的イベントで音楽を使われたことに対して距離をとったアーティストとなっている。
ドナルド・トランプの選挙運動はこれまでに数々の議論を読んでおり、集会での楽曲使用についても議論を呼んでいる。アデル、ニール・ヤング、R.E.M.、エアロスミスといった多くのミュージシャンが集会での楽曲使用について異論を唱えてきた。
「ザ・デイリー・ビースト」によれば、ドナルド・トランプは集会でザ・ローリング・ストーンズのヒット曲3曲、“You Can’t Always Get What You Want”、“Sympathy for the Devil”、“Brown Sugar”を使用していると報じられている。
「ザ・ローリング・ストーンズは楽曲の使用について許可を求められていません」とザ・ローリング・ストーンズのスポークスマンであるフラン・カーティスは「ザ・デイリー・ビースト」に語っている。
過去にもザ・ローリング・ストーンズはドナルド・トランプに対しての異論を口にしており、昨年キース・リチャーズは米『ビルボード』誌に次のように語っている。「ドナルド・トランプが大統領になるのを想像できるかい? 最悪の悪夢だろ。でも、そんなことは言えないんだ。だって起こりうることだからね」
一方、ジョニー・デップはドナルド・トランプを風刺する映画で主演している。
この作品は『ザ・アート・オブ・ザ・ディール』と題されたもので、ドナルド・トランプが1987年に刊行した著書と同名となっており、ジョニー・デップはドナルド・トランプを演じる。撮影は昨年12月に行われており、今週のニュー・ハンプシャー州での予備選挙に合わせて公開されるよう編集されていた。結果、トランプ氏はこの選挙で勝利している。
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