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ブラーのフロントマンであるデーモン・アルバーンはボブ・ディランのライヴでの携帯電話に関する方針に同意しないと語っている。

ボブ・ディランは今年の冬に10公演に及ぶUKツアーを行うことを発表しているが、携帯電話の使用が全日程で禁止されることが発表しており、観客は公演の最中は携帯電話をヨンダーのポーチに入れることになる。ポーチを開けられるのはライヴが終わった時か、途中で帰る時のみになる。

今回、BBCのインタヴューでデーモン・アルバーンはこの方針に反対して、携帯電話を持っている方がライヴの雰囲気を高めると思うと語っている。

「なにかを禁止し始めても、どこで終わるんだろうね。出ていって、自分なりのことをやるしかと思うけどね」とデーモン・アルバーンは語っている。「ちゃんと観客と向き合えれば、携帯電話を使いたいと思わないんじゃないかな」

デーモン・アルバーンは昨年の夏に行ったウェンブリー・スタジアム公演を振り返り、7月9日の公演は素晴らしい公演だったとして、観客の携帯電話が雰囲気を高めてくれたと述べている。

ヨンダーのポーチは学校での携帯電話の使用を禁止するために用いられており、近年はライヴでアーティストによっても採用されている。

例えば、ジャック・ホワイトは2022年に携帯電話の使用を一切禁止するツアーを行っている。「しばらくの間、ガジェットから顔を上げて、対面で音楽を体験して、その愛を共有してもらえると思います」と当時ジャック・ホワイトは声明で述べている。

「会場に到着したら、携帯電話や写真や動画を撮影できる機材をライヴが終わるまで開けられないヨンダーのポーチに入れてもらいます。ポーチに保護された携帯電話は、ショーの間、手元に置いておくことができ、必要であれば、ロビーやコンコースにある指定されたヨンダー・ポーチ・ゾーンで開けることができます」

他にもプラシーボ、ガンズ・アンド・ローゼズ、チャイルディッシュ・ガンビーノ、トゥール、アリシア・キーズ、ザ・ルミニアーズらも携帯電話の使用を禁止するライヴを行っている。

一方、ボブ・ディランはザ・バンドとの1974年ツアーの全ライヴ音源を収録した27枚組CDボックス『偉大なる復活:1974年の記録 (The 1974 Live Recordings) 』が9月20日にリリースされることが決定している。

本作はザ・バンドをバックに迎えた1974年の公演から現存する録音をすべて収録したとのことで、CD27枚組の豪華ボックス・セットには全431曲が収録される。未発表ライヴ音源は417曲で、そのうち16トラックのテープから新たにミックスしたのが133曲となり、残りは現存するサウンドボード等からの音源となる。

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