音楽出版社のワーナー/チャペルは、楽曲“Happy Birthday To You”の権利についてその正当性を求められた裁判で、1400万ドル(約16億5000万円)を支払う和解案を認めており、「歴史的判決」と評されている。
ワーナー/チャペルは“Happy Birthday To You”の権利を1988年に2200万ドル(約26億円)で購入しており、映画やテレビで楽曲を使用する際にライセンスを付与する形で許可していたという。その収入は過去28年間において年間あたり200万ドル(約3億5千万円)と試算されている。
しかし、2015年9月にアメリカの地方裁判所の裁判官であるジョージ・H・キングは、ワーナー/チャペルは楽曲の音楽的編曲についての部分しか権利を所有しておらず、歌詞の権利は所有していないという判決を下している。2月8日に調停が行われ、“Happy Birthday To You”の歌詞については公での使用が認められている。
『ガーディアン』紙は、原告団の一人であるジェニファー・ネルソンは映画で曲を使用しようとした際、1500ドル(約17万5千円)の使用料を見積もられたという。
ワーナー/チャペルによる和解案では原告団に450万ドル(約5億2500万円)を支払い、残りをこれまで楽曲の使用料を払った人々に補償していくという。
ワーナー/チャペルは「失礼ながら裁判所の判決には同意しかねる」とする声明を発表していた。この和解案は3月14日の予審を受けて、ジョージ・H・キングによって最終的な判決が下される。
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