Photo: Anna Lee

コールドプレイは100%ペットボトルのリサイクルでできたアナログ盤を使ったニュー・アルバム『ムーン・ミュージック』をリリースすることを発表している。

通算10作目となるスタジオ・アルバムは10月4日にリリースされる。ファースト・シングルとなる“feelslikeimfallinginlove”は6月21日に公開される。

アルバムはマックス・マーティンによるプロデュースで、限定で手書きのサイン入りアナログ盤もリリースされる。アルバムのアートワークは以下の通り。

アナログ盤は消費者廃棄物から回収されたリサイクルのペットボトルが9本使われたもので、従来の140gアナログ盤と較べて、25トン以上のプラスチックの初製造を抑えることができ、二酸化炭素排出量を85%削減するという。

また、CDは消費者廃棄物を原料とする90%リサイクル・ポリカーボネートを使った「EcoCD」が世界初となる形で採用される。

アルバムは限定の「ノートブック・エディション」も発売され、フロントマンであるクリス・マーティンのオリジナル・スタジオ・ノートを忠実に再現したハードカバーのケース入りブックが付属する。こちらにはアルバムの制作過程でのメモ、歌詞、イラストが28ページにわたって掲載される。

コールドプレイは6月7日にインスタグラムで新曲の一部音源を公開しており、その6日後には“feelslikeimfallinginlove”がファースト・シングルのタイトルであることが明らかにされている。また、6月16日にハンガリーのブダペストのプシュカーシュ・アレーナで行われた公演で“feelslikeimfallinginlove”がかけられている。

クリス・マーティンは曲の中で次のように歌っている。「It feels like I’m falling in love / You’re throwing me a lifeline / Oh, now for the first time / I know we’re not alone(恋に落ちたようだ/君は命綱を投げてくれた/今、初めて、僕らは孤独じゃないと分かる)」

コールドプレイは過去に、2025年にアルバムのリリースを止めることを示唆している。2021年、ジョー・ワイリーとのインタヴューでクリス・マーティンはバンドが新曲を書く時期が終わりに来ると語っている。

「言っていいと思うんだけどさ。最後の正式なアルバムを2025年に出して、その後はツアーしかしないと思うね」とクリス・マーティンは語っている。「コラボレーションみたいなことはするだろうけど、コールドプレイのカタログはそこで終わるんだ」

クリス・マーティンは『NME』とのインタヴューでも同様の見解を語っている。「(全部で)12枚のアルバムを作るつもりなんだ。というのも、アルバムを作るのにすべてを注ぎ込むのは大変だからね。大好きだし、素晴らしいことだけど、大変なんだよ」

「そうした挑戦も終わりがあると思うと、新曲を作るのも難しく感じないんだ。『これが俺たちのやることだ』と思えるんだよ」

彼は次のように続けている。「スタジオ・アルバムに関してはやろうと思うというよりはやることになっているという感じなんだ」

コールドプレイは今年のグラストンベリー・フェスティバルでヘッドライナーを務めることが決定している。これは史上初となるグラストンベリー・フェスティバル5度目のヘッドライナーとなり、コールドプレイはこれまでに2002年、2005年、2011年、2016年にヘッドライナーを務めている。

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