Photo: Linda Brownlee/Press

ブラーが最新のインタビューの中で、テイラー・スウィフトとオーディション番組「X ファクター」について語っている。

再結成を果たし、今年4月に12年ぶりとなるニュー・アルバム『ザ・マジック・ウィップ』をリリースしたブラーだが、6月20日にロンドンのハイド・パークで行われるライブを前に、『メール・オン・サンデー』紙のインタビューに応じている。

巷で放送されているオーディション番組について自身の意見を求められて、ギタリストのグレアム・コクソンは次のように語っている。「マシンガンを握らされてステージに上がるようなものだよね。昔はオーディション番組もエンターテインメントであって、デビューできる保証なんてしていなかった。俺は悪魔なんか信じないけどさ、『X ファクター』は悪魔の所業だね」

フロントマンのデーモン・アルバーンは、今年のブリット・アワードで「X ファクター」の審査員を務めるサイモン・コーウェルと会ったことを明かしている。「俺は彼に会って言ったよ。『いつも見ていますよ』ってね。ただそれだけだよね。事実だからさ。でも彼はたいした返事をしなかったよ」。そして、こう続けている。「サイモン・コーウェルは恐ろしく仕事のできる男だし、それで成功して華やかな世界で生きているのは事実だ。でも、俺のやっていることとはあまりにもかけ離れているし、一緒に何かやるなんてことはおそらくあり得ないだろうね」

また、バンドメンバーたちは、テイラー・スウィフトへの賞賛も口にしている。コクソンはテイラーを「洗練された考えを持った健全な人」だと表現し、ベーシストのアレックス・ジェームスは次のようにコメントした。「彼女は誰よりも偉大だ。もし小さな女の子の親なら、テイラー・スウィフトにはかなわないよ。曲は素晴らしいし、彼女は最高なわけでさ。好きにならないはずがないだろう?」

スウィフトとのコラボに興味があるか尋ねられたアルバーンは積極的な姿勢を見せつつも、こうコメントしている。「俺が曲を書いても使うヤツはほとんどいないんだ。不思議なんだけどね」。デーモンは、1995年に全英1位に輝いたブラーの“Country House”をテイラー・スウィフトがカバーする姿を想像し笑っていたという。

このインタビューの中でグレアム・コクソンは、「2億5000万ポンドもらえるなら、オアシスのサポートメンバーを務めてもよい」という冗談半分のコメントも残している。これはノエル・ギャラガーの「5億ポンドでオアシスの再結成に手を貸してもよい」という最近の発言や、アレックス・ジェームスの「オアシスはブラーのサポートをしたらいい」というコメントを受けてのものだ。

ブラーは、今年の後半にアメリカでライブツアーを行うことを発表している。ブラーの公演日程は下記の通り。

ロンドン・ハイドパーク(6月20日)
セジンブラ・スーパー・ボック・スーパー・ロック(7月17日)
ベニカシム・フェスティバル(7月18日)
香港コンベンション&エキシビジョンセンター(7月22日)
シドニー・カンタス・クレジット・ユニオン・アリーナ(7月25日)
バイロンベイ・スプレンダー・イン・ザ・グラス(7月26日)
メルボルン・ロッド・レーバー・アリーナ(7月28日)
パース・アリーナ(7月30日)
リーシュ・エレクトリック・ピクニック(9月5日)
サンティアゴ・モビスター・アリーナ(10月7日)
メキシコシティ・スポーツパレス(10月15日)
ロサンゼルス・ハリウッドボウル(10月20日)
ニューヨーク・マディソン・スクエア・ガーデン(10月23日)

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