ブラーのフロントマンであるデーモン・アルバーンがマリで行われた「フェスティバル・アコースティック」に出演し、AFP通信の取材に答えている。
マリは、昨年の11月20日首都バマコにあるラディソン・ブル・ホテルの襲撃事件を受けて、ここ2カ月間非常事態が敷かれている。この事件では捕虜となった20人が殺害され、2つの異なるジハーディスト集団が犯行声明を発表している。
デーモン・アルバーンとトニー・アレン、ソンゴイ・ブルースらは、デーモン・アルバーンと長年のコラボレーターであるトゥマニ・ジャバテによって開かれたアコースティック・フェスティヴァルに参加している。フェスの主催者はバマコでフェスを開催することで、悲劇と暴力に直面している今、マリが持つ力強い文化背景をよみがえらせたいと希望を持っていたという。
「私にとって、そして私たちにとってマリの文化を続けることは大切だ」とトゥマニ・ジャバテは『テレグラフ』誌に語っている。「マリがアフリカの文化の中心だと納得するだろう」
ソンゴイ・ブルースのフロントマン、アルー・トーレは、2012年にジハーディストに侵略された後、彼とバンドのメンバーがどうやってマリの北部を追い出されたかを語ったうえで、次のように語っている。「俺たちにとって一種の抵抗なんだ」とアコースティック・フェスティヴァルでのパフォーマンスについて話した。「バマコで演奏すること、そこにいられることが慰めになった。俺たちの夢はいつか家に戻って、犠牲になった人々に人生を取り戻すことなんだ」
AFP通信の取材に対して、デーモン・アルバーンは今回の出演について次のように語っている。「今回イベントに招かれたから、実際にはもっと特別な意味をもってるんだけど、招待返しみたいなものだ。ワクワクしてるよ。僕にとって音楽と音楽の価値は明白な物だから」
非常事態宣言は昨年末から3カ月間の延期をもって3月31日で終了する予定となっている。
デーモン・アルバーンのインタビュー映像はこちらから。
アコースティック・フェスティヴァルの映像はこちらから。
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