Photo: Netti Habel

ポーティスヘッドのベス・ギボンズは初のソロ・アルバム『ライヴス・アウトグロウン』をリリースすることを発表して、リード・シングル“Floating On A Moment”が公開されている。

初のソロ・アルバム『ライヴス・アウトグロウン』には10年以上の期間にわたってレコーディングされてきた10曲の新曲が収録される。

アルバムはアークティック・モンキーズ、デペッシュ・モード、ザ・ラスト・ディナー・パーティーを手掛けているジェームス・フォードとベス・ギボンズによるプロデュースで、アディショナル・プロダクションでトーク・トークのリー・ハリスが参加している。

5月17日にリリースされるアルバムからは“Floating On A Moment”が公開されている。

“Floating On A Moment”はデヴィッド・ボウイの“Where Are We Now?”を手掛けたトニー・アウスラーによるミュージック・ビデオと共に公開されている。

「初めて“Floating On A Moment”を聴いた時、文字通り私の意識はあちこちへと連れ去られ、万華鏡のような感情と幻影で満たされることになった」とトニー・アウスラーは語っている。

「できることなら、このビデオでそのサイキックな液体的感覚をとらえたかった。ベスの作品はとてもパワフルで、私たちを人生の森や火事の中へと導き、可能性のある未来を垣間見せてくれる。そのような歌声と音楽のためには、オープンでどこか思索的な映像を作らなければならないと思った」

プレス・リリースによれば、『ライヴス・アウトグロウン』はベス・ギボンズにとってこれまでで最もパーソナルな作品で、私生活で経験してきた変化が反映されたものであり、より楽観的な作品になっているという。

「希望がない人生とはどんなものなのかを知ることになりました。それは感じたことのない悲しみでした。以前は自分にも未来を変える力がありました。しかし、自分の身体が反発する時、やりたくないことをやらせることはできません」とベス・ギボンズはアルバムの背景について述べている。

「人は死に近づいていく。若い時は、結末がどうなるかわからないし、どのように展開していくのかもわからない。私たちはこれを乗り越えられるって考えるし、物事はきっと良くなるって思う。だけど受け入れ難い結末もある。様々なことを乗り越えた今、私はただ、勇気を持たなければならないと感じてる」

ベス・ギボンズは、ポーティスヘッドとしてリリースした3作に加え、ラスティン・マンとのコラボ・アルバム『アウト・オブ・シーズン』や現代音楽の作曲家ペンデレツキ“Symphony Of Sorrowful Songs”で共演している。また、最近ではケンドリック・ラマーのアルバム『ミスター・モラル&ザ・ビッグ・ステッパーズ』にも参加している。

『ライヴス・アウトグロウン』のリリースを受けて、ベス・ギボンズは5月から6月にかけてUK&ヨーロッパ・ツアーを行うことも決定している。

アルバムのトラックリストは以下の通り。

01. Tell Me Who You Are Today
02. Floating On A Moment
03. Burden Of Life
04. Lost Changes
05. Rewind
06. Reaching Out
07. Oceans
08. For Sale
09. Beyond The Sun
10. Whispering Love

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