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ザ・ビートルズは最後の新曲という“Now And Then”のミュージック・ビデオをピーター・ジャクソン監督が手掛けていることが明らかになっている。
ポール・マッカートニーとリンゴ・スターはザ・ビートルズの4人が参加した「最後の曲」として“Now And Then”を完成させている。
ジョン・レノンが制作したデモ音源をAIの力を借りて復旧させた“Now And Then”は日本時間11月2日23時にリリースされる。
今回、11月3日に公開される予定の“Now And Then”のミュージック・ビデオをピーター・ジャクソン監督がザ・ビートルズの過去の映像を使って手掛けていることが明らかになっている。
アップル・コープス、キャピトル、ユニバーサル・ミュージック・エンタープライズと共に製作されるこのプロジェクトはピーター・ジャクソン監督が手掛ける初めてのミュージック・ビデオとなり、2021年公開のドキュメンタリー『ザ・ビートルズ：ゲット・バック』に続くものとなる。
「アップルがミュージック・ビデオを作らないかと声をかけてきた時、私はまったく気乗りしませんでした。この厄介な仕事が他の人のものになれば、他のザ・ビートルズのファンと同じようにザ・ビートルズの新曲のリリースとミュージック・ビデオの公開が近づくクリスマス前の夜の期待感を楽しむことができると思ったからです」
「正直、ザ・ビートルズの最後の楽曲にふさわしいミュージック・ビデオを作らなければいけない責任のことを考えただけで、抱えきれないほど圧倒的な一連の不安が生まれることになりました」とピーター・ジャクソン監督は続け、メンバーの関連映像がないことを言い訳にして、このプロジェクトから身を引くつもりだったと述べている。
「ザ・ビートルズのミュージック・ビデオは素晴らしいザ・ビートルズの映像が中心になければなりません。俳優やCGIのザ・ビートルズを使うべきではありません。すべてのザ・ビートルズの映像が本物でなければならないのです」
この懸念は解消されており、ピーター・ジャクソン監督は近日公開予定のミュージック・ビデオにはポール・マッカートニーとリンゴ・スターの新たに撮影された映像と、1995年にメンバーが一緒に撮影した14時間に及ぶ新たに映像の両方が組み合わされることを明らかにしている。
「私の懸念にすぐに対処してくれたので、夢中になっている自分がいました。ポール・マッカートニーとリンゴ・スターは演奏する自分たちの映像を撮影して、私に送ってくれました。アップルは1995年のレコーディング・セッションで撮影されて忘れられていた14時間を超える映像を公開してくれました。そこにはポール、ジョージ・ハリスン、リンゴが“Now And Then”に取り組むものも数時間あり、それらを全部私に渡してくれたのです」
「ショーン・レノンとオリヴィア・ハリスンは素晴らしい未公開のホーム・ビデオを見つけて送ってくれました。最後に、ザ・ビートルズが革のスーツでパフォーマンスを行う貴重な数秒間の映像がピート・ベストから提供されました。ザ・ビートルズとしては最初期のもので、こちらも未公開のものです」
ピーター・ジャクソン監督は『ザ・ビートルズ：ゲット・バック』にも参加したジャベズ・オルセンの協力があってこのプロジェクトがまとまったことにも言及し、ジョージ・ハリスンの息子のダーニ・ハリスンのおかげで、この曲の雰囲気を正しく捉えることができたと述べている。
「私たちができなかったことをするためには視聴者一人一人の想像力が必要で、視聴者一人一人にそれぞれザ・ビートルズとの別れの瞬間を作り出してもらう必要があることに気づきました。幸運なことにダーニ・ハリスンはその時ニュージーランドに来てくれていて、彼とエンディングについて話し合い、私があたためていた漠然としたアイデアを説明したところ、すぐに彼の目には涙がありました。それで、その形で行くことにしたのです」
「ありがたいことに保管庫で未公開のアウトテイク集も見つけました。そこでのザ・ビートルズはリラックスしていて、愉快で、気兼ねない様子で、これはミドル・セクションの柱になりました。2023年に撮影された映像にユーモアを織り込んだんだのです」とピーター・ジャクソン監督は続けている。「その結果、かなり突飛なものとなり、悲しさと愉快さのバランスをこのビデオに与えてくれています」
ピーター・ジャクソン監督は次のように語っている。「終わってみれば、他の誰かの“Now And Then”のミュージック・ビデオの公開を待たずに済んで幸せです。作ったものは心から誇りに思っていますし、今後何年も大切にしていくことになるでしょう」
ピーター・ジャクソンが監督した“Now And Then”のミュージック・ビデオは日本時間11月3日22時にザ・ビートルズのYouTubeチャンネルで公開される。
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