ザ・ビートルズはソーシャル・メディアで「最後の曲」のリリースを予告するかのような投稿を行っている。
ザ・ビートルズはツイッターやインスタグラム、並びに公式サイトでリールが回っているオレンジと白のカセットテープの動画や写真を投稿/掲載している。
カセットテープの左下には「Type I (Normal) Position」と書かれており、右下に書かれている文言は意図的にぼかされている。公式サイトでは最新情報を手に入れるためのメーリングリストへの登録が受け付けられている。
これはポール・マッカートニーとリンゴ・スターが発言していたザ・ビートルズの4人が参加した「最後の曲」に関連しているのではないかと見られている。
https://t.co/WD7FPPbm1P pic.twitter.com/xEXToI76E2
— The Beatles (@thebeatles) October 25, 2023
今年6月、ポール・マッカートニーはAIの力を借りて、今年のリリースが予定されているザ・ビートルズの「最後の曲」を完成させることができたと語っている。
ポール・マッカートニーはBBCラジオ4の『トゥデイ・プログラム』の新しいインタヴューで人工知能のおかげで昔のデモ音源からジョン・レノンのヴォーカルを「取り出す」ことができたと述べている。
ポール・マッカートニーが完成させようとしている曲がどの曲であるのかは明確に言及されなかったものの、該当の楽曲はジョン・レノンが1978年に取り組んでいた“Now And Then”ではないかと見られている。
「ピーター・ジャクソンは質の悪いカセットテープからジョンの声を取り出すことができたんだ」とポール・マッカートニーは『ザ・ビートルズ:ゲット・バック』の技術が“Now And Then”の制作に役立った点についてBBCラジオ4に語っている。「ジョンの声とピアノがあったんだけど、人工知能のおかげで別々にすることができた。『声とギターがある。ギターを取り除いて』って命じるんだ」
「ザ・ビートルズの最後のレコードとなるものを作るにあたってジョンのデモがあったんだけど、人工知能を使ってジョンの声を純粋な形で取り出すことができたんだ。それを使うことで、普通に作業できることになったんだ。おかげで作れるようになったんだよ」
リンゴ・スターもザ・ビートルズの「最後の曲」について自身の見解を語り、「これが美しい曲なんだ」と語っている。
『ヴァラエティ』誌のインタヴューを受けたリンゴ・スターはAIの使い方について説明している。「AIが作っているわけじゃないんだ。何かに見せかけているわけでもない。本物のジョンの声があって、ポールの声とベースがあって、ジョージのリズム・ギターがあって、僕のドラムがある」
「新しく録ったのはポールのベースと僕のドラムだね。数ヶ月前にやったんだ。それがうまくいってね。美しい曲だよ。狂った部分も出てくるんだけど、それでもなお美しい曲なんだ。そして、僕らの最後の曲だよ」
この曲をリリースすることにした理由を訊かれると、リンゴ・スターは次のように冗談を飛ばしている。「僕には分からないよ。ポールが暇だったんじゃないかな」
リンゴ・スターは次のように続けている。「『僕らがやったこのトラックを知っている? それに取り組んでみたくないかい?』ってポールが言ったんだ。僕はドラムを叩いて、歌っているんだけど、感動的なんだよ。4人全員が参加しているからね。もう二度とないだろうね」
広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!
Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.