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ザ・ナショナルはサプライズでニュー・アルバム『ラフ・トラック』をリリースしている。

アルバムのリリースはホームカミング・フェスティバルで発表されており、通算10作目となるアルバムは今年4月にリリースされた『ファースト・トゥー・ページ・オブ・フランケンシュタイン』から立て続けにリリースされる形となっている。姉妹作となる本作のジャケットには『ファースト・トゥー・ページ・オブ・フランケンシュタイン』と同じ少年が登場している。

先日公開されていた“Space Invader”と“Alphabet City”、ボン・イヴェールとのコラボレーションとなる“Weird Goodbyes”の再レコーディング音源が収録された本作は12曲入りで、『ファースト・トゥー・ページ・オブ・フランケンシュタイン』と同じセッションで始まった音源が収録されている。これらの曲は「今年のツアーで磨きをかけられた」後、プロデューサーのタッカー・マルティーヌのポートランドのスタジオで即興でレコーディングされたという。

新作はフィービー・ブリジャーズがタイトル曲に参加しており、最後から2曲目に収録される“Crumble”にはロザンヌ・キャッシュがゲスト・ヴォーカルで参加している。7分47秒の最後に収録された“Smoke Detector”は6月にヴァンクーヴァー公演のサウンドチェックで収録されている。

ギタリストのアーロン・デスナーは活発なリリースについて次のように語っている。「部屋で腰を据えて、アイディアのやりとりをするのも嫌いなわけじゃないんだ。そこまで生産的というわけじゃないけど、ドライマーのブライアン・デヴェンドーフが非常に重要でありながら隔離された形で入念に曲を作っていくことになった。今回はブライアンのプレイがより原動力となるような、より生き生きとしたものを作りたいという思いがあったんだ」

歌詞としてはマット・バーニンガーが産みの苦しみに悩まされながらも崖っぷちから立ち直るというテーマが引き続き存在している。

「すべての電源を落として、立ち去ることにしたんだ。悩んでいたすべてのこと、自分のキャリアだったり、アイデンティティだったり、自分のことをどれだけ強いと思うかをすべて頭から追い出してみるんだよ」とマット・バーニンガーは語っている。

新作『ラフ・トラック』のストリーミングはこちらから。

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