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メタリカのギタリストであるカーク・ハメットは自分たちの曲のリフを作ったのが誰かは忘れてしまったと語っている。

メタリカは4月14日に2016年の『ハードワイアード…トゥ・セルフディストラクト』以来6年4ヶ月振りとなる通算11作目の最新作『72シーズンズ』をリリースしている。

カーク・ハメットは『ギター・ワールド』誌のインタヴューでバンドとしての作品のことは誇りに思うけれど、個人的な貢献については忘れてしまうものだと語っている。

「単に忘れてしまうんだよね。『これって俺のリフだよな……いや、待てよ。これは他の人のリフか? 何度も演奏しているから、自分のものだと思ってしまったのか?』という感じなんだ。創作のプロセスではそういうことは気にならないんだよ。やり終えて、落ち着いた時に出てくる問題なんだ。落ち着いて振り返った時に『今回のアルバムでもある程度貢献できたな。よかった』と思うけどね。自分の正しさを裏付けることが目的じゃないんだ。個人の貢献度はどうでもいいんだよ」

カーク・ハメットは同じくギタリストのジェイムズ・ヘットフィールドとの関係について「お互いを頼りにしている」と続けている。

「僕らはお互いを頼りにしているんだよ。力強くリズムを刻む面では彼を頼りにしているし、複雑なギター・パートやソロでは僕のことを頼りにしてくれる。その点ではお互いを支え合う関係だね。バンドでの役割はしっかり決まっていて、機能している。純粋にテクニックの観点から見ると、ジェイムズ・ヘットフィールドはすごく自然ねプレイヤーだよね。彼は練習しなくていい。彼はギターを手にすると、32秒間にわたって下のEをすごく速く弾くんだ。それが得意なんだよ。スタッカートのリズムも簡単に弾くことができる。パーカッシヴなモードに入ると、ギターをドラムのように扱うんだ。急にリフが飛び出してくるんだよ。見ていて本当に驚かされるし、見慣れてないと、ちょっと怖いかもしれないね。ありがたいことに自分は慣れているからね。ギタリストとして自然な本能を保ち続けるのは大変なことなんだよ。パワフルなものだからね」

メタリカは通算11作目の最新作『72シーズンズ』が全英アルバム・チャートで初登場1位を獲得している。新作のアルバム・タイトルについてフロントマンのジェイムズ・ヘットフィールドはプレス・リリースで次のように述べている。「72の季節。人生の最初の18年間は本当の自分、あるいは偽りの自分を形成します。親から教えられた『自分は何者か?』という概念。自分の人格に関する類型的な分類。こうしたことで最も興味深いのは、こうした核となる信念がその後も考慮され、世界の知覚に影響を与えるということだと思うのです。大人になってからの経験の多くは子どもの頃の経験の再現だったり、反応だったりします。子どもの頃の囚人でありつつ、そうした束縛からの解放であったりするのです」

アルバムのストリーミングはこちらから。

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