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サウンドガーデンの残りのメンバーとクリス・コーネルの妻であるヴィッキー・コーネルは長年の法廷闘争に決着をつけて、バンドとして最後のレコーディング音源をリリースする予定であることが明らかになっている。

2019年にヴィッキー・コーネルはサウンドガーデンとマネージャーに対して訴訟を起こして、一部の未発表曲の権利について「多くの金額」のロイヤリティが未払いになっていると主張していた。

この訴訟は2021年にサウンドガーデンの存命中のメンバーがロイヤリティを差し控えていることを示唆する証拠はないと判事が判決を下して、最終的に和解に至っている。

さらにヴィッキー・コーネルは自分の保有している取り分を「途方もなく安い」価格でサウンドガーデンの残りのメンバーが買い上げようとしたとして訴訟を起こしている。一方、サウンドガーデン側はバンドのウェブサイトとソーシャル・メディアから締め出されているとしてヴィッキー・コーネルを訴えていた。

今回、サウンドガーデンの残りのメンバーとヴィッキー・コーネルは共同の声明を発表して、法廷闘争を終わらせ、「法廷外の円満な解決に至りました」と述べている。

声明は次のように続けられている。「この和解は両者の新たなパートナーシップを示すものであり、世界のサウンドガーデンのファンはバンドとクリス・コーネルが取り組んできた最後の曲を聴くことができます」

「両者は結束して、サウンドガーデンの素晴らしい遺産と、史上最高のソングライターにしてヴォーカリストの一人であるクリスの音楽史に残る消えない足跡に光を当て、それを讃え、その上に何かを築き上げていきたいと思います」

クリス・コーネルは2017年5月18日に自殺で亡くなっている。享年52歳だった。昨年、サウンドガーデンのメンバーやレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン、妻のヴィッキー・コーネルは死から5年となることを受けて追悼の意を表している。

「クリス、5年間、君のことを惜しんできました。あなたには愛があり、平穏があり、永遠があります。サウンドガーデンのブラザーとシスターに愛と平穏を」とバンドは述べている。

昨年、ヴィッキー・コーネルはクリス・コーネルが生前にレコーディングしたカヴァー音源の第2弾をリリースする予定であることも明かしている。

ヴィッキー・コーネルによれば、これらの音源は生前にクリス・コーネルによってマスタリングされており、曲順だけが決まっていない状態だったという。

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