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ザ・ドアーズは音楽出版権、原盤権、商標、マーチャンダイズの収入に至るまで包括的な権利をプライマリー・ウェーヴ・ミュージックに売却したことが明らかになっている。

米『ローリング・ストーン』誌によれば、この売却はギタリストのロビー・クリーガーとキーボーディストのレイ・マンザレクの遺産管理団体が所有する権利のみを対象としたものになるという。フロントマンのジム・モリソンとドラマーのジョン・デンズモアが所有している権利は今回の売却には含まれていない。プライマリー・ウェーヴ・ミュージックは買収額を明らかにしていない。

ロビー・クリーガーは売却について次のように述べている。「58年に及ぶ魔法のような時間を経て、ザ・ドアーズの自分の権利をプライマリー・ウェーヴに売却することにしました。これでこれまで関わってきた多くのチャリティや新しいチャリティを援助することができるようになります。プライマリー・ウェーヴは音楽やアートを大切にしており、遺産をより大きなレベルにする手助けをしてくれます」

「ザ・ドアーズの長年のマネージャーであるジェフ・ジャンポールはプライマリー・ウェーヴと提携して、今後も遺産を守ってくれます。なので、安心していますし、ザ・ドアーズの未来についても満足しています」

レイ・マンザレクの権利も同様に扱われると妻のドロシーは説明している。「レイと私はザ・ドアーズの遺産の未来について、亡くなった後の扱い方について多くの時間を使って語ってきました。引き続きレイが生涯をかけたアートを保護して、普及してくれるのにふさわしいパートナーを見つけることに家族は辛抱強く取り組んできました。今回、やっとプライマリー・ウェーヴと合意することができて嬉しいです」

「引き続きマネージャーであるジェフ・ジャンポールの監修の下、プライマリー・ウェーヴは新しい世代のザ・ドアーズ・ファンを築く取り組みにおいてふさわしいパートナーとなってくれるでしょう」

2021年、ロビー・クリーガーは回想録『セット・ザ・ナイト・オン・ファイアー(原題)』を刊行している。本書はバンドの最も伝説的な瞬間を間近で観てきた視点による「これまで語られることのなかった物語」が掲載されると謳われている。

ザ・ドアーズは1965年からジム・モリソンが亡くなった2年後の1973年まで活動していた。ザ・ドアーズはジム・モリソンが参加した6枚のアルバムをリリースし、死後に2枚のアルバムをリリースしている。1978年にはジム・モリソンの詩を朗読する音源を使ったアルバム『アメリカン・プレイヤー』がリリースされている。

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