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U2は自身の楽曲を「再解釈・再レコーディング」した新たなコンピレーション『ソングス・オブ・サレンダー』をリリースすることを発表している。

ギタリストのジ・エッジは手書きの手紙で新たなプロジェクトを予告していたが、今回正式に発表されている。

手紙でジ・エッジは次のように述べている。「曲が有名になると、常に特定の声と結び付けられることになる。ボブ・ディランの甲高い声色なしの“Tangled Up In Blue”、ルイ・アームストロングの独自の声なしの“All The Time In The World”なんて想像もできない。では、声が歳を重ね、経験と成熟が更なる響きを与えることになった時、どんなことになるのだろう?」

ジ・エッジはU2の作品の多くが「自分たちが非常に若い時に書かれてレコーディング」されたとして、歳月の中で曲は変化を遂げて、「今では自分たちにとって違ったことを意味するようになった」と説明している。「僕らと一緒に歳を重ねてきた曲もあれば、卒業した曲もある。しかし、最初に曲を書かせることになったものを見失ってはいない。曲の本質はいまだに僕らの中にある。でも、歩みを進めて、歳を重ねた時、その本質と再び繋がるにはどうすればいいのだろう?」

ジ・エッジは昔の曲を現在に持ち込んで、「21世紀の再解釈」をすることを考えることになったと述べている。「オリジナル・バージョンへの畏敬の念を捨てたところ、それぞれの曲は今の時代における新たな真の声へと開かれ始めた。今の自分たち、特にボノが辿り着いたシンガーとしての声へと開かれることになった。みんなも新しい方向性を気に入ってくれればと思う」

U2は今回ソーシャル・メディアのアカウントで『ソングス・オブ・サレンダー』をリリースすることを発表している。キャリアから「再解釈・再レコーディング」された40曲が収録される本作は3月17日にリリースされる。新しいバージョンの“Beautiful Day”が使われたティーザー映像も公開されている。

コンピレーションのトラックリストは発表されていないものの、再レコーディングされた楽曲はボノによる回想録『サレンダー:40ソングス、ワン・ストーリー(原題)』と重なる可能性もある。本書は40曲のタイトルと共にこれまでの生涯を振り返るものとなっている。

ボノは回想録の刊行を受けて2023年にニューヨークのビーコン・シアターで連続公演を行うことも決定している。「言葉、音楽、そして、ちょっとしたいたずらの夜」と題した公演は世界14都市を回る形で昨年も開催されている。

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