ブラーのギタリストであるグレアム・コクソンは“Country House”のミュージック・ビデオを嫌いだとして、「女性たちの品位を落としている」と語っている。
ダミアン・ハーストが監督を務めた“Country House”のミュージック・ビデオは多数のセクシーな女性が登場するものとなっているが、グレアム・コクソンは気に入っていなかったことを自伝『ヴァース、コーラス、モンスター!』で明かしている。
「あれには腹がたった。あんなことになってしまったんだからね。やっとバンドに入ったのに、その体験をお色気のイメージだったり、性差別やフーリガニズムの復活によって安っぽいものにされてしまった感じがするんだ」
「ブリットポップ的なるものにもすごくうんざりしていたし、あんなひどい形で女性の身体に言及する必要なんてないと思っていたんだ」
自伝『ヴァース、コーラス、モンスター!』はグレアム・コクソンが抱えた不安が大きなテーマとなっていて、「グレアム・コクソンは軍人の子どもとして生まれ、幼少期に西ドイツやダービーシャー、ウィンチェスターと頻繁に住む場所を変えて、エセックスのコルチェスターに落ち着くことになりました。恥ずかしがり屋の子どもだった彼は強烈なヴィジョンを描くのが好きでした。彼の不安は絵を描き、音楽への愛が膨らむことで和らぐことになったのです」と説明されている。
先日、グレアム・コクソンは次のように語っている。「30年前は誰も『それは不安症だよ』なんて言ってくれなかった」
「すごく飲むことになったよ。不安を払拭するにはそれしかなかったからね。でも、止められなくなるんだ。そして、二日酔いになると、また不安に襲われるんだよ」
「当時は今ほどメンタル・ヘルスのことを気にしていなかった。『元気を出せ、バカ。何が問題なんだ?』と言われて、運がいいと背中を叩かれて『早くここを出て、やる気を出せ』と言われるんだよ」
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