U2のフロントマンであるボノはAC/DCの影響を受けたアルバムをリリースしたいと語っている。
『ニューヨーク・タイムズ』紙に対してボノは2009年から予告しているニュー・アルバム『ソングス・オブ・アセント』よりも前にこのアルバムがリリースされると語っている。
ボノは同紙に対して『ソングス・オブ・アセント』はほぼ完成しているものの、「ノイジーで妥協のない理屈を超えたギター・アルバム」をリリースしたいため、棚上げにしていると語っている。
近年、U2が作ってきた楽曲を振り返りながら、今後制作したい楽曲についてボノは次のように説明している。「僕たちは全員間違いを犯してきたんだ。プログレッシヴ・ロックのウイルスにかかって、ワクチンが必要だったんだよ。U2が作ってきたソングライティングの規律というのはトップラインのメロディーとクリアーな考えだったのに、なくなってしまっていたんだよ」
「バンドには、これは僕らのやることじゃない。ソングライティングの才がなければ、実験的なものしかできないと思っていたんだ。だから、ソングライティングの学校に行って、戻ってきたら、すっかりよくなっていたんだ。『ソングス・オブ・エクスペリエンス』と『ソングス・オブ・イノセンス』という2枚のアルバムでは僕らのソングライティングが戻ってきた。今はロックンロールの攻撃力を取り戻さなければいかないんだ」
「俺たちの反抗的なロックンロール・アルバムを一体誰が作ってくれるのかは分からないけどね。AC/DCがほしいくらいだよ。マット・ラングとやりたいよね。アプローチと規律。ソングライティングの規律。それが僕らの求めるものなんだ」
先日、ボノは5億人のiTunesユーザーに自動的にアルバム『ソングス・オブ・イノセンス』が自動的にダウンロードしたことによって生まれた論争について言及している。
ボノは通算10作目となるアルバム『ソングス・オブ・イノセンス』を未承諾でユーザーにダウンロードさせる施策を行い、批判を受けることになったマーケティング戦略の全責任を負っている。
『ガーディアン』紙に掲載された回想録『サレンダー:40ソングス、ワン・ストーリー(原題)』の抜粋でボノは「批評家はやり過ぎだと批判するかもしれない」とした上で「それはそうだろう」と述べている。
「最初はインターネットの騒動だと思った。私たちはサンタクロースで、曲の入った袋を持って煙突を降りたら、いくつかのレンガにぶつかってしまったんだ」
「でも、すぐに巨大テック企業の生活へのアクセスに関する深刻な議論に入ったことに気付いたんだ。私の一部はこれからもザ・クラッシュがまさにやっていたことのようなパンク・ロックなんだ。でも、世界で最大の企業になろうとしている会社と仕事をする時には反体制とはならないんだよね」
「教訓を学んだよ。しばらくはどこに歩みを進めていくか気を付けなければならなかった。バナナの皮ではなく、地雷だったんだ」
ボノは回想録で殺害予告を受けた時のことも振り返っている。
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