Steve Gullick

Photo: Steve Gullick

ブラーのグレアム・コクソンとローズ・エリナー・ドゥーガルによるザ・ウェイヴはデビュー・アルバムの詳細を発表して、新曲“Can I Call You”が公開されている。

元ピペッツのメンバーで、マーク・ロンソンとのコラボレーションでも知られるローズ・エリナー・ドゥーガルとグレアム・コクソンはザ・ウェイヴとして最初の楽曲“Something Pretty”が4月に公開しており、その後、ロンドンでライヴを行い、グレート・エスケープにも出演している。

今回、セルフタイトルのデビュー・アルバムの詳細が発表されており、アークティック・モンキーズやフローレンス・アンド・ザ・マシーン、フォールズらを手掛けたジェイムス・フォードがプロデュースしたアルバムは2023年2月にリリースされる。

新曲“Can I Call You”のミュージック・ビデオはこちらから。

グレアム・コクソンは自宅に『NME』を招いて、1年半前に取り組み始めたコラボレーションの経緯について語っている。

自分たちのことをスーパーグループだと思うかと訊かれると、ローズ・エリナー・ドゥーガルは次のように答えている。「スーパーグループには2人以上必要なんじゃない? でも、強力なラインナップよ」

グレアム・コクソンは次のように続けている。「分からないね。その手のバンドはもっと違う状況で結成するんじゃないかな。僕らが一緒にやることになったのはまったく違う形だからね。スーパーグループ、スーパーデュオという言葉が当てはまるかは分からないよ」

グレアム・コクソンとローズ・エリナー・ドゥーガルは2004年にピペッツがイズリントンのバッファロー・バーでライヴを行った後に初めて出会い、そうして生まれた友情が今の形に導くことになったと説明している。

「ライヴの後に少ししか話せなかったんだけど、私は飲み物をおごってと叫んだのよね」とローズ・エリナー・ドゥーガルは振り返っている。「すごく強いお酒を頼んだの。当時はブランデーをたらふく飲んでたから。どうなったのかは覚えていないわ」

グレアム・コクソンは次のように続けている。「だから、僕は4杯のブランデーとコークを渡して、『楽しんで』と言って、逃げ出したんだ」

後にクイーンズ・オブ・ノイズのライヴで再会したものの、その後は共通の友人が2020年に開催したチャリティ・ライヴに出演するまで2人が会うことはなかったという。グレアム・コクソンとローズ・エリナー・ドゥーガルはベイルートで起きた爆発を受けてレバノンへの寄付を募る、ソーシャル・ディスタンスを取ったライヴに出演している。

ライヴの後に2人は「楽屋のまずいハンバーガーとチップス」を肴にコラボレーションについて話をしたとのことで、2020年のクリスマスには音楽的アイディアをメールでやりとりするようになったという。

「共通している音楽の趣味だったり、影響がたくさんあったの」とローズ・エリナー・ドゥーガルは語っている。「一緒にやったライヴでグレアム・コクソンはバート・ヤンシュやジョン・マーティンをカヴァーしていたんだけど、それは私の好きな音楽の基礎となっているものだった。それで、ヴァン・ダー・グラフ・ジェネレーターとか、変わった音楽について話を始めたの」

アルバムのトラックリストは以下の通り。

1. Can I Call You
2. Kill Me Again
3. Over And Over
4. Sleepwalking
5. Drowning
6. Someone Up There
7. All Along
8. Undine
9. Alone And Free
10. You’re All I Want To Know

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