メタリカのギタリストであるカーク・ハメットはニルヴァーナのカート・コバーンがガンズ・アンド・ローゼズが体現するものを好きではなかったと語っている。
『NME』の連載『ダズ・ロックンロール・キル・ブラインセルズ』に登場したカーク・ハメットは1992年に行ったガンズ・アンド・ローゼズとのダブル・ヘッドライナー・ツアーを振り返っている。
カーク・ハメットはオープニング・アクトを断ったアーティストを訊かれて、よく知られている通りニルヴァーナと答えている。
「ツアーに参加してもらう可能性についてカート・コバーンに電話をして話をしなければならなかったんだ」とカーク・ハメットは振り返っている。「カートはいかにガンズ・アンド・ローゼズが体現するものが好きじゃないかについてずっと喋っていた。『ただやって、ニルヴァーナを表現すればいい。ライヴをやる。それだけのことだよ』と僕は言ったんだけどね」
「彼に懇願したんだけど、彼は受け入れなかった。それで、ああなったんだ。ニルヴァーナが参加していたら、素晴らしいものになったと思うよ。でも、知っての通り、(実際にオープニング・アクトを務めた)フェイス・ノー・モアも素晴らしかったんだ」
カーク・ハメットは『ブラック・アルバム』ツアーのシアトル公演にカート・コバーンが来た時のことも振り返っている。「彼が言っていたのは“Whiplash”はやらないのかい?ということでね。一番好きなメタリカの曲なんだと言っていたよ」
「彼はライヴに来てくれて、コートニー・ラヴとステージ内のスネークピットにいたんだ。通りかかる度に僕の気を引こうとしていたけど、僕の頭は別のところにあったんだ」
カーク・ハメットは次のように続けている。「彼は素晴らしいよ。ニルヴァーナのファースト・アルバム『ブリーチ』が出て、グランジと言われる前から彼とは友人になったんだ。彼がやりたかったのはギターを弾いて、曲を書いて、歌うということだったのに、すべてがダメになってしまったのが悲しいよ」
カーク・ハメットは4月に4曲入りのEP『ポータルズ』をリリースしている。「これらの曲は僕がオーディオ・シネマティックと呼ばれるアプローチで制作したんだ。頭の中にある映画のサウンドトラックなんだよ」
先日、カーク・ハメットはストリーミング・サービスがビジネスの新たな形態として「機能しない」ことをバンドが警告していたと考えていると語っている。
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