Mike Hipple

Photo: Mike Hipple

ニルヴァーナのベーシストであるクリス・ノヴォゼリック、サウンドガーデンのギタリストであるキム・セイル、パール・ジャムのドラマーであるマット・キャメロンといった2000年以前のシアトルのグランジ・アイコンたちが新しいスーパーグループ、サード・シークレットを結成しており、事前に発表することなく、デビュー・アルバムをリリースしている。

11曲を収録したセルフ・タイトルのアルバムはクラシックなグランジやオルタナティヴ・ロックのフレーヴァーに重きを置きつつも、レイドバックしたフォーク、インディ・ロック、ブルースやハード・ロックなど多彩な要素が盛り込まれている。

“Dead Sea”や“Winter Solstice”といった曲は哀愁を帯びたアコースティックが印象的な形で使用されており、アコーディオンが使われた“Right Stuff”はシアトリカルな独自の要素が盛り込まれている。一方、“Diamond In The Cold”はモッシュ向けの歯切れのいいロック・アンセムで、“I Choose Me”と“Lies Fade Away”はメンバーが伝説を築いた90年代のグランジ・サウンドを取り入れている。

アルバムのストリーミングはこちらから。

クリス・ノヴォゼリック、キム・セイル、マット・キャメロンに加え、サード・シークレットには80年代のハードコア・バンド、ヴォイドに参加していたギタリストのジョン・“ブッバ”・デュプリー、クリス・ノヴォゼリックとジャイアント・イン・ザ・ツリーズで共演してきたジリアン・レイとジェニファー・ジョンソンがヴォーカルで参加している。

アルバムのレコーディングは3回のセッションによって構成され、すべてにニルヴァーナやサウンドガーデンを手掛けてきたジャック・エンディーノが参加している。ジャック・エンディーノはアルバム全体のミキシングを担当し、3曲でエンジニアを務めており、ネイト・ヤッチーノが5曲、エリック・フレンドが残りの3曲のエンジニアを務めている。

エリック・フレンドは“Dead Sea”と“Rhythm Of The Ride’”でシンセサイザーも担当しており、マーティン・リンクはマット・キャメロンの代わりに“Live Without You”と“Right Stuff”でドラムを担当している。

現時点でアルバムは独立でのリリースとなっており、デジタルではアマゾン、ストリーミングではスポティファイとYouTubeで聴くことができる。アップル・ミュージックではまもなく聴けるようになるとのことで、フィジカルでのリリースがあるかは明らかにされていない。

クリス・ノヴォゼリックは2月の時点でサード・シークレットの存在を示唆していた。

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