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クイーンのギタリストであるブライアン・メイはテイラー・ホーキンスの死について「悔しい」と語っている。

フー・ファイターズのドラマーであるテイラー・ホーキンスはバンドの南米ツアーの最中にコロンビアのボゴタで現地時間3月25日に亡くなっている。享年50歳だった。

テイラー・ホーキンスとは友人だったブライアン・メイは「シリウスXM」のインタヴューで亡くなる前にも会話をしていたことを明かしている。

「テイラーとはすごく仲がよかったんだ。何度か僕のスタジオにも来てくれてね。よく喋ったんだ。亡くなる1週間前にも話をしたよ」とブライアン・メイは語っている。「いろんな話をしたよ。デイヴ・グロールのことも喋ったし、人生について、喜びについて、苛立ちについて、フー・ファイターズのメンバーであることについてもね」

テイラー・ホーキンスはクイーンの大ファンで、フー・ファイターズはライヴで何度もクイーンの楽曲をカヴァーしてきている。アルゼンチン版ロラパルーザのステージではテイラー・ホーキンスがクイーンの“Somebody To Love”でリード・ヴォーカルを務めていた。

「テイラー・ホーキンスとパット・スメアはクイーンのことをよく知る大ファンで、すぐに打ち解けたよ。僕ら以上にクイーンのことを知っていたんだ」とブライアン・メイは語っている。「どれだけ僕たちのことを考えてくれているのかを知って、ショックなくらいだったんだ」

ブライアン・メイはテイラー・ホーキンスについて「クイーンの最高の宣伝マンだった」と語っている。

「彼は僕らのイメージに一役買ってくれたんだよ」とブライアン・メイは語っている。「彼は僕らのことをクールだと思ってくれていた。当時は多くの人がそんな風に思ってなかったのにね」

「テイラー・ホーキンスは僕らの世代じゃない。彼のことは子どもだと思っているなんだ。ジョージ・マイケルのことを子供だと思っていたのと同じようにね。だから、亡くなるなんてすべてが間違いのように感じるんだ。それが悔しいよ。死について交渉したいような気分になるね」

彼は次のように続けている。「十分に見て、話をして、分析すれば、彼が取り戻せるんじゃないかと思ったりもするけど、もちろん、そんなわけにはいかないからね」

テイラー・ホーキンスは2016年の『NME』による「サウンドトラック・オブ・マイ・ライフ」のインタヴューで何度もクイーンの名前を挙げている。ドラムを叩きたくなった曲を訊かれたテイラー・ホーキンスはクイーンの“Keep Yourself Alive”を挙げている。

「クイーンは気に入っていない1979年のライヴ・バージョンがあるんだけど、それが大好きなんだ。クイーンでも最も好きな音源の一つだね。ロジャー・テイラーのドラムが最高なんだ。ポリスの『ゼニヤッタ・モンダッタ』も『こんなドラムを叩きたい』と思わせてくれたアルバムだったね。自分の夢はロジャー・テイラーのような見た目で歌いながらスチュワート・コープランドのようにドラムを叩くことなんだ」

ポール・マッカートニー、エルトン・ジョン、ジョーン・ジェット、コールドプレイ、マイリー・サイラス、リアム・ギャラガー、スラッシュ、スティーヴィー・ニックスらもテイラー・ホーキンスに追悼の意を表している。

テイラー・ホーキンスの死についてはコロンビアのボゴタの保険当局によって最初の薬物検査が行われている。

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