ザ・ストロークスのフロントマンであるジュリアン・カサブランカスはウィル・スミスがアカデミー授賞式でジェイダ・ピンケット・スミスの冗談を言ったクリス・ロックを平手打ちした事件について言及している。
クリス・ロックはジェイダ・ピンケット・スミスの坊主頭にかけながら彼女を『G.I.ジェーン』で観るのが待ちきれないという冗談を口にしており、これを受けてステージ上で暴力を振るったウィル・スミスには多くの有名人から批判が寄せられている。ジェイダ・ピンケット・スミスは脱毛症を患っていることを公表しており、その症状についてソーシャル・メディアで発信していた。
一方、『ベルエアのフレッシュ・プリンス』に出演するジャネット・ヒューバートはウィル・スミスを擁護している。「ウィルは妻のために立ち上がった。クリス・ロックはいつも黒人女性に無礼なことをしている。意地悪な気持ちがコメディには隠されているのよ」
しかし、ジュリアン・カサブランカスは平手打ちされた後「クリス・ロックをかばう人がいなかった」ことを批判している。
「あの後、クリス・ロックをかばう人がいなかったことにはがっかりだよ。ウィル・スミスはエミネムやドクター・ドレーにも同じ方法を取るべきだったんだ。クリス・ロックの仕事は観客の人々をからかうことじゃないのかな? 本当に変な話だよ」
ジュリアン・カサブランカスはウィル・スミスの行動についても批判しており、2001年公開のモハメド・アリの伝記映画『アリ』を演じるためにトレーニングを受けたため、彼の行為は「単なるいじめ」だと指摘している。
「『インデペンデンス・デイ』以降のウィル・スミスは(うぬぼれ続けていて)最低だよ」とジュリアン・カサブランカスは続けている。
ジュリアン・カサブランカスは今回の事件によってジェイダ・ピンケット・スミスの脱毛症に注目させてしまったと述べており、ウィル・スミスの引退も示唆している。
「彼はメンタルの治療が必要なのかもしれない。分からないけど、全体的な映画のクオリティーを考えると引退してもいいかもしれない」
映画芸術科学アカデミーは今回の事件について正式な調査を行うことを発表しており、ウィル・スミスはクリス・ロックにも正式に謝罪している。
先日、ザ・ストロークスはアルゼンチン版ロラパルーザでヘッドライナーを務め、2022年初となるライヴを行っている。
ザ・ストロークスがライヴを行うのは昨年11月にニューヨークのブルックリン・スティールで行われた公演以来で、2020年発表の最新作『ザ・ニュー・アブノーマル』より“Eternal Summer”をライヴで初披露している。
広告 ザ・ビートルズの新作ドキュメンタリー『ビートルズ ’64』がディズニープラスで11月29日(金)より独占配信!
Copyright © 2024 NME Networks Media Limited. NME is a registered trademark of NME Networks Media Limited being used under licence.