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ポール・マッカートニーはオークションで落札されたベース・ギターが史上最も高いベース・ギターとなっている。

ポール・マッカートニーがウイングス時代にスタジオやツアーで使用したヤマハBB-1200のベース・ギターは496,100ドル(約5600万円)の値を付けており、これまでの記録だった2020年に落札されたザ・ローリング・ストーンズのビル・ワイマンが使用したフェンダーの1969年ムスタング・ベースの384,000ドル(約4300万円)を上回っている。

このオークションはU2のギタリストであるジ・エッジとプロデューサーのボブ・エズリンが立ち上げたもので、収益はミュージック・ライジングに寄付される。ミュージック・ライジングは元々ハリケーン・カトリーナの影響を受けたミュージシャンを救うために2005年に立ち上げられたチャリティとなっている。今回、ミュージック・ライジングは新型コロナウイルスの影響を受けた人々を援助している。

このオークションにはエルトン・ジョン、パール・ジャム、ジョー・ウォルシュ、ラッシュ、ロニー・ウッド、トム・モレロ、ジョーン・ジェット、ブルース・スプリングスティーン、ルー・リード、キングス・オブ・レオン、ジョニー・マー、アーケイド・ファイアのウィン・バトラーらも楽器を出品している。

このオークションで記録を作ったのはポール・マッカートニーだけではなく、エディ・ヴェダーがライヴで破壊したフェンダーのレイク・プラシッド・ブルーのテレキャスターが266,200ドル(約3000万円)の値を付けており、壊されたギターとしては最も高い落札額となっている。

U2のジ・エッジはオークションについて次のように語っている。「自分の楽器を寛大にも提供してくれたアーティストや世界記録を作るのを手助けしてくれた世界中の入札者など、この素晴らしいオークションに関わってくれたすべての人に感謝したいです」

「ミュージック・ライジングが上げた収益は世界に大きな影響を与えてきた音楽文化を持つこの国でライヴを復活させるのに使われます。私たちのルーツに立ち返り、困窮するミュージシャンを援助する素晴らしい機会を与えてくれたミュージック・ライジングの支持者に恩義を感じています」

ボブ・エズリンは次のように続けている。「ギター・アイコンズを歴史に残るオークションにしてくれたアーティスト、入札者、支持者の全員に感謝しています。ニューオーリンズのミュージシャンたちは独自の音楽遺産の後継者であり、世代を超えて、私たちが楽しんでいる音楽のジャンルに影響を与えています」

「オークションの収益はパンデミックで経済的に苦しんでいるミュージシャンを援助するのに使われます」

先日、U2のジ・エッジやエイミー・ワインハウス、エリック・クラプトンらが使用したギターがオークションにかけられ、総額500万ドルの落札額を記録している。

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