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BBC Radio 2が主催しているコンサート・シリーズ「イン・コンサート」に先日、ノエル・ギャラガーが出演し、BBCラジオ・シアターでオアシスの楽曲を多数盛り込んだアコースティックの14曲を演奏している。

パフォーマンスの前にノエル・ギャラガーは「ファンとBBC Radio 2のリスナーから寄せられたベスト5の質問」に答えるため、司会のジョー・ホワイリーのインタヴューを受けている。いや、少なくともその予定だったのだが、司会者が少しばかり趣向を変更し、ザ・ストーン・ローゼズの再結成からコールドプレイのニュー・アルバム、そして、なんとお気に入りのアイスクリームのフレーバーに至るまで、幅広いテーマについて48歳のノエル・ギャラガーから話を引き出すことになったのである。

さて、ノエル・ギャラガーは何を思っているのだろうか? ここにそのQ&Aの中からのハイライトをお届けする。

司会のジョー・ホワイリーが“ノエル・ガガ”と呼んだことについて

ノエル・ギャラガーの名誉のために言っておくと、彼はこれを軽く無視している。

新しく飼い始めた犬に関心がないことについて

ノエルはまず自身の妻であるサラ・マクドナルドを『ブレイブハート』に喩えた後(なぜなら「彼女が爆発すると、本当にスコットランド人むき出しになっちまうんだ……おい、ナイフを持ち出す気か?ってさ」)、話題は最近ギャラガー家にもらわれてきた捨て犬、トミーという名前のジャック・ラッセル・テリアへと移っていく。「あの犬とはまったく関わってないよ」とノエル・ギャラガーは語る。「あいつとは何の関係も築きたくないね。俺は犬好きなタイプじゃないんだ。そういう人間じゃないんだよ、分かるだろ」

そこで、ジョー・ホワイリーは何か好きな動物はいるのかと尋ねてみる。「長年、猫を飼ってるけど、今まで気にしたこともなかったね。まるで人間に興味を示さないからな。猫と一緒にカウチに座って、『(チェッ、)犬め』ってとこだよ。あの犬、たぶん来年の夏の終わりにはいなくなってるんじゃないかな」。RSPCA(英国王立動物虐待防止協会)が聞いていなければいいのだが。

音楽的に刺激を受けているものについて

「レコード店へは行きますか?」と試しにジョー・ホワイリーが問いかけると、「うえっ、行かないよ」と呆れ顔で返答している。

ノエル・ギャラガーはその代わり、数人の「宇宙的なスケールを持つ、型破りなDJたち」から音楽を仕入れているという。彼らが送ってくる60年代や70年代の音楽の10トラック・コンピレーションが、その時代のさらなる音楽の発見につながっているのだという。では、現在の音楽で魅力を感じるものはあるのだろうか?

「最近素晴らしいと思ったのはフォールズのレコードだね。『ジュールズ倶楽部』で観たけど、本当によかったよ」

そして、話題はコールドプレイのニュー・アルバム、『ア・ヘッド・フル・オブ・ドリームズ』へ。このアルバムに収録の“Up&Up”にノエル・ギャラガーはゲスト参加している。

「もう彼らのアルバムは出たのかな? まだ聴いてないんだ」とノエル・ギャラガーは素っ気ない。「あのニュー・アルバムで、彼らは間違いなく史上第13番目に偉大なバンドの地位を確立するだろうね。彼らは満足なんじゃないかな」そして自身が参加していることが、アルバムの「信頼性と重要性」を高め、その売上に大いに貢献することだけは確実だという判断を下している。

オアシスの解散について振り返る

自身の音楽キャリアにおいて最も辛かった時期は、という質問に対する答えは、さほど驚くものではなかった。

「オアシスを去る――それは恐ろしい夜だった。この決断は、この先ずっと俺について回るってわかってた――いまだに俺らが再結成するって記事やコメントを毎日見るしね。だから、この決断をしたらどうなるかってことは十分よくわかっていたさ。脱退の決断は正しかったよ、絶対に。オアシスの未来といったら、その当時はより大きなツアーをすること、もっと大金を稼ぐことくらいで、それはそれでいいんだけどさ。当時はソロになるつもりもなかったしね。でも、脱退したほうがもっと幸せだったんだよね」

「これは結果論だけど、メンバーがバラバラにならなければ良かったと思う。みんなが違うことをやるんだけど、またいつか一緒にやろうって、そう決めればよかった。でも、結局、全部ダメになっちまったんだ。もうちょっと違うやり方があったんじゃないかって思うんだよね。まあ、そんなに後悔はしてないけどさ」

現在のリアム・ギャラガーとの関係

「なかなか理解してもらえないけど、自分にとってものすごく近い存在の人間と、仕事で20年も付き合うって相当難しいことなんだよ。周囲からの雑音もすごいし。でも、いつの日か、また大丈夫になる時がくると信じてるよ」

クリスマスにリアム・ギャラガーと会う予定は?

「ないね」

即答。完全になさそうである。

お気に入りのアイスクリームの味

「俺、べつにアイス大好きってわけじゃないけど……ミント味のビエネッタ(アイスの商品名)は好きだね」

チョコミント味のアイスが好きだと語るが、昔のインタヴューでは、チョコミントに関して下記の様な発言も。「ミントとチョコレートの組み合わせ? まるでジョン・レノンポール・マッカートニーじゃねえか!」

ザ・ストーン・ローゼズの来年夏のライヴについて

「イアン・ブラウンが“Champagne Supernova”を歌うのをぜひ聴きたいね」、BBCの司会者、ジョー・ホワイリーからザ・ストーン・ローゼズが来年夏にエティハド・スタジアムで行う巨大なショウについて訊くと、ノエル・ギャラガーは笑った。彼もステージに参加するのだろうか?

「うーん、もし誘われたらね。でも今のところ、参加の予定は無いよ。前のライヴにもそんなに参加してないし。もし彼らが新しいアルバムを作るなら、見に行きたいけどね。でも前も見たことあるからなあ……うーん」

オアシスなしでもやってこれたと思いますか?

いい質問だ。何と答える、ノエル?

「“Live Forever”や“Don’t Look Back In Anger”のない世界に生きられると思うか? こういう曲は他の誰かによって作られただろう。(もし最初からソロでやっていたら)俺は今ほどすごくはなかったと思うね、今よりちょっと下のレベルってとこかな。リアムがいたからこそできたことなんだ。奴は最後の偉大なロック・スターの1人だよ」

失われたオアシスのアシッドハウスのデモテープ

ノエル・ギャラガーのDJであるフィル・スミスだけがそのコピーを持っている。「そんなに悪くないよ……でも、すごくいいわけでもないんだ」

ハイ・フライング・バーズの新しいアルバム

「素晴らしいものになると思う。初めてスタジオで曲を書こうとしてるんだ。やってみて思ったよ、なんで今までこうしなかったんだろうってね。毎日スタジオに行くたびに、新しい音楽を発見して、とてもエキサイティングなんだ。1月の終わりまでには6曲くらいは書き終えていたいね。すごくいろいろ織り交ぜた作品になると思う。ギター、ビート、その他もろもろって感じにね」

いかがだったろうか。次のアルバムに関する新情報、オアシス解散についての考え、猫との関係などを聞けた。昔から変わらないノエル・ギャラガーがここにいる。

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