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キャバレー・ヴォルテールのリチャード・H・カークが亡くなった。

リチャード・H・カークの訃報は現地時間9月21日にレーベルのミュートによって発表されている。享年65歳だった。

「大きな悲しみと共に素晴らしい親愛なる友人であるリチャード・H・カークが亡くなったことを発表します」と声明には記されている。「彼はクリエイティヴで非常に優れた天才で、その人生とキャリアを通して並外れた道を率いてきました。彼のことが非常に惜しまれます。今は遺族はそっとしておいていただければと思います」

死因については現時点で明らかにされていない。

ニュー・オーダーはソーシャル・メディアで次のように述べている。「リチャード・H・カークを初め、キャバレー・ヴォルテールの全員は素晴らしい友人にして、屈指のエレクトロニック・ミュージシャンで、自分たちや他のバンドの音楽に大きな影響を与えたんだ」

「イアン・カーティスが亡くなった後も彼らにはものすごく助けられて、イアンなしでスタジオで初めてコラボレーションを行ったのが彼らだった。リチャードは非常に惜しまれることになるでしょう。音楽のイノヴェーションと実験において彼はその足跡を残したんだ」

オービタルは次のように述べている。「リチャードのことを聞いて、本当に残念だ。彼は聴く面でも自分たちがやる面でも、私たちの音楽人生に大きな影響を与えた。そして、なにより90年代には友人となったんだ(安らかに、リチャード・H・カーク)」

1973年から1994年まで活動していたキャバレー・ヴォルテールは1981年までクリス・ワトソンが、1994年までスティーブン・マリンダーが在籍していた。

20年間活動を休止していたが、リチャード・H・カークは2014年に単独でベルリンのアトーナル・フェスティバルにキャバレー・ヴォルテールとして出演している。

2020年には26年ぶりとなるアルバム『シャドウ・オブ・フィアー』がリリースされている。

アルバムについて語る中でリチャード・H・カークは新型コロナウイルスの危機に言及している。「アルバムの制作が終わったのと同時に、この天変地異(コロナ禍)が飛び込んできたんだ」とリチャード・H・カークは語っている。「『シャドー・オブ・フィアー』(恐怖の影)というタイトルは計らずも的を得たタイトルだと思う」

「全てのヴォーカルはこの社会的パニックが起こる前に録音し終わっていたから、現在の状況が私の行動に影響することはなかったが、私が生来持っている分裂症気味の性格のせいで、作品の中に変なことや現在の情勢をとらえるようなヒントが何か見えるかもしれない」

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