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マッシヴ・アタックはコンサートにおける二酸化炭素排出量の削減計画を導入するように政府に求めている。

マッシヴ・アタックは音楽業界における二酸化炭素排出量の削減に関する調査を依頼している。

「ロードマップ・トゥ・スーパー・ロウ・カーボン・ライヴ・ミュージック」と題された提案書は気候変動調査のティンダル・センターがまとめたもので、プライベート・ジェットの利用を避け、持ち込む機材の量を減らすことを勧めている。

マッシヴ・アタックのロバート・デル・ナジャは二酸化炭素排出量を減らすために音楽業界をサポートしていないとして政府を批判している。

「イギリスの経済や社会に必要な大規模な変化に対する産業ごとの計画はどこにあるんだろう? ないように思えるんだよね」とロバート・デル・ナジャは『ガーディアン』紙に語っている。

「ライヴ産業は特にEU離脱後、国としてのアイデンティティや威信にとって重要なものとなっている。正真正銘のワールドクラスと言え、大きな社会的/経済的価値を持ち、毎年46億ポンド(約7000億円)を生み出し、数千人の雇用を生んでいる数少ない産業の一つだからね」

「でも、パリ協定を遵守するのに必要となる適合率を支援する政府による計画はどこにあるんだろう? それはないように思えるんだ。今回の提案書のデータは驚くべきものじゃない。見過ごされてきた戦略なんだ」

マッシヴ・アタックは気候変動に関する運動を長年にわたって提唱しており、昨年ヨーロッパ・ツアーを二酸化炭素排出量を減らすために鉄道で行うことを発表している。

「前のツアーを振り返って、2018年のツアーで生み出した二酸化炭素の計算を元にすると大量の金額が計上されると思ったんだ」

「それで、また相殺するのか、ちょっと面白くてラディカルなことをやってみるのか、ということになったんだ。そこでティンダル・センターに行ってみることを提案されて、それはいいかもしれないと思ったんだよ。というのも、インタヴューの時になにかをやりたいと言ってきたけど、どうすればいいのか分からなかったからね」

調査を主導したカーリー・マクラクランは提案書について必要な「規模と緊急性をまとめたもの」だとしており、産業にとっての新しい基準を定めるものだと述べている。

先日、マッシヴ・アタックは気候変動に関する音楽業界の取り組みを批判しており、「一つのバンドがツアーをしなくても状況は変わらない」と述べている。

ロバート・デル・ナジャはコールドプレイが環境的にやさしいものにならない限りツアーを行わないとしたことに言及して、二酸化炭素の排出量を減らすことに向き合わない音楽業界が「腹立たしい」と述べている。

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