もしもコールドプレイが可能な限り環境に配慮するために「本当に」ツアーを行わないというのであれば、彼らは直近の公演を可能な限り壮観なものに仕上げてくるはずだ。
先週末にヨルダンにある宗教的な古代の聖地でスピリチュアルなパフォーマンスを行ったばかりのコールドプレイだが、世界最大のバンドの1組である彼らは現地時間11月25日、ロンドン自然史博物館にあるシロナガスクジラの骨の下でパフォーマンスを行うという新たな偉業を達成している。
ということはつまり、クリス・マーティンは今や脂肪もなくなった頭上に吊り下げられている哺乳類に関しての、より身近な話題に言及することにしたのだろうか? この日の公演が環境保護団体の「クライアントアース」を支援するためのチャリティー公演であることを考慮すれば、自然に対するメッセージとしては適切なのかもしれないが、果たしてそうなのだろうか?
その答えは「ノー」だ。その後、クリス・マーティンの最初の策略はダジャレという親父ギャグだったことが判明している。
「アルバムをリリースする時にウェールズ近郊で演奏できないかな? ということを言っていたんだ。そうしたら、これだよ」とクリス・マーティンは鯨を意味する「ホエールズ」とウェールズをかけたダジャレを冒頭から披露してみせている。
クリス・マーティンは呻き声を上げた観客に向けて続けている。「イギリス人として、自然史博物館に関するダジャレを公演で思い付かないほうが難しいからね」
スタンダップ・コメディアンとしてのキャリアはまだ始まったばかりかもしれないが、コールドプレイが依然として世界最高のライヴ・バンドの1組であることには変わりないだろう。“Sparks”のような初期のレア楽曲のパフォーマンスから、サックス奏者であるフェミ・クティのサプライズ出演に至るまで、すべての演出がこの日の公演を特別なものにしていた。
ここでは、10枚の写真と共にこの日の公演を振り返っていきたいと思う。
1. 鯨との時間
コールドプレイはこの日、ロンドン自然史博物館という親密な場所でライヴを行っている。
2. “Sunrise”
この日の公演はコールドプレイの最新作『エヴリデイ・ライフ』の1曲目に収録されているインストゥルメンタル楽曲である“Sunrise”からスタートしている。
3. コールドプレイとノラ・シャクール
2曲目には“Church”が披露され、ノラ・シャクールと共演を果たしている。
4. 無二の親友
ジョニー・バックランドとの時間を楽しむクリス・マーティン。
5. “BrokEn”
“BrokEn”でこの公演にスピリチュアルな要素が加わることとなり、クリス・マーティンはゴスペル・クワイアと共にこの楽曲を歌い上げている。
6. “Lovers In Japan”
クリス・マーティンは“Lovers In Japan”でピアノに陣取っている。
7. 荘厳な雰囲気
ロンドン自然史博物館という環境とのコントラストによって生み出される荘厳な雰囲気は、この日の公演に大きく貢献していた。
8. “Fix You”
公演の中盤でコールドプレイは2005年にタイムスリップして、“Fix You”のアコースティック・バージョンを披露している。
9. 友人を発見
クリス・マーティンはどうやら友人でも発見したようだ。
10. “Everyday Life”
この日の最後に披露されたのはもちろん“Everyday Life”で、コールドプレイは通算8作目となる最新作のタイトルトラックで見事に観客を魅了してみせた。
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