『NME』では2016年の顔となりそうな新人を選んでみた。話題のラット・ボーイやサンフラワー・ビーンをはじめ、このギャラリーでは今年ブレイクしそうな25組のアーティストを紹介する。
ラット・ボーイ
2016年に来るのはジョーダン・カーディか? ラット・ボーイは2015年の“スレイヴス方式”でメインストリームにのし上がり、絶好のスタートを切った。彼を讃える賛辞はあちこちにある。一般的なバンドが数年間に取り上げられる以上の話題をすでにさらってしまったのだ。彼の作る曲の評判も上々のようである。初期の作品はジェイミー・ティーを思い起こさせ、“Sign On”などの最近の曲ではアレックス・ターナーのテイストまで取り入れたようだ。
サンフラワー・ビーン
最高のインディーバンドの1つであり、ダイヴと同じ系統として急激に人気を得ているのがブルックリン出身のこの3人組だ。ブロンディ 、ザ・キュアー、テーム・インパラを足して3で割ったような爽快なインディーズ・サウンドに酔いしれることができる。一方で、デビュー・アルバムの『ヒューマン・セレモニー』は、発売前のコピーが『NME」に先月届き、それ以来オフィスのステレオでかかりっぱなしなほど大人気である。新曲“Easily Said”は、ジャングル・ポップ風の最高の楽曲だ。
フォーメーション
ロンドンのダンス・デュオ、フォーメーションはマッシヴ・アタックやポーティスヘッドに倣い、活動のほとんどをライヴに費やしている。彼らのヴィジュアルは、ファット・ホワイト・ファミリーの反抗心を取り入れながらも、音楽は正反対である。というのも、音楽は本格的な最高の爽快感を伴う踊り狂えるパーティ・ソングなのだ。
ネイオー
ネイオーの最初のヒット曲はA.K.・ポールとの予想外なコラボ曲“So Good”である。ソフトなヴォーカルと急勾配のあるメロディが最高の作品だが、彼女はそれ以来素晴らしい作品を作り続けている。彼女は舌ったらずなポップ・クラシック調の作品をあっという間に作り上げることに関しては達人である。
シアー・マグ
SXSW(サウスバイサウスウエスト)で注目を集めた彼らは、以来ツアーをし続けている。残念ながら、まだレコード会社と契約していないため、メジャーデビューで日の目を見るにはまだ時間がかかるかもしれない。しかし、シアー・マグは生粋のパンク・ロック・バンドでありながら、まだくだらない曲は作っていない。もし、彼らが望めばだが、2016年はシアー・マグの年になるかもしれない。
バグジー・マローン
バグジー・マローンは、20世紀初頭に最初にグライムがロンドンで爆発的に盛り上がった頃にはまだほんの子供だった。しかし、彼が故郷と呼ぶのはロンドンではない。200マイル(約320キロ)以上離れたマンチェスターで13歳だった少年は、ディジー・ラスカルやスケプタと同様にリスキー・ロードのDVDシリーズで多くを学んだ。急成長を遂げた彼は今やマンチェスターを代表するグライムのキープレイヤーである。
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