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ニルヴァーナのファンは喜んでいることだろう。映画『COBAIN モンタージュ・オブ・ヘック』が全世界で公開され、今月にはそのサウンド・トラックとして『COBAIN:モンタージュ・オブ・ヘック:ザ・ホーム・レコーディングス』がリリースされ、カート・コバーンによるザ・ビートルズの“And I Love Her”のカヴァーも収録されている。これを記念して、今回はニルヴァーナのキャリアにおける最も素晴らしい10曲のカヴァーを振り返ってみたい。

10位 Here She Comes Now(ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド)


本家がまだ存命だったため、カヴァーは難しかっただろう。“Here She Comes Now”にはルー・リードのトレードマークである無関心と動揺が混ざっており、グランジ革命を解放するよう叫んでいる。この1991年の音源はメルヴィンズとのスプリット・シングルに収録されており、オリジナルでは抑圧されていた性的緊張が暴力的な癇癪となって溢れ出ている。


9位 Turnaround(ディーヴォ)


オハイオ州アクロンの伝説、ディーヴォは自分たちの立ち位置を常にポスト・パンクのパイオニアとしているわけではないが、後にリリースされた奇妙な彼らのレコードは不相応にも注目を浴びることになった。彼らにとっては幸運なことに、ダンス・パンクの試作“Turn Around”―元はただのB面曲だった―はニルヴァーナのプラチナ・セラーを記録したレア・トラック集『インセスティサイド』でグランジの形をとり、不朽の名声を手に入れることとなっている。


8位 Sons of a Gun(ザ・ヴァセリンズ)


カート・コバーンが腕にKレコーズのロゴのタトゥーを入れていたことはよく知られているが、もしアーティストをカヴァー曲で判断することができるとすれば、彼のリストからのチョイスはなんといってもグラスゴーのザ・ヴァセリンズだった。『インセスティサイド』に収録されているザ・ヴァセリンズの2曲のうちの1つ、“Son of a Gun”は不機嫌なムードで、バンドをそのルーツであるヴェルヴェット・アンダーグラウンドから引きはがし、爆音の中へといざなってみせる。


7位 Return of the Rat(ワイパーズ)


USハードコアにおけるポートランド出身のワイパーズの存在は、ちょうどパンク界でのニューヨーク・ドールズといったところだ。旧シーンの影響を受けた最大のバンドであるニルヴァーナが、偉大なグループの“Return of the Rat”をカヴァーして敬意を払うのは当然と言えるだろう。1993年のワイパーズ・トリビュート・アルバム用にレコーディングされたこのヴァージョンは、オリジナル同様、パラノイアと精神病の狭間を暴力的に揺れ動いている。


6位 Love Buzz(ショッキング・ブルー)


70年代オランダのグループ、ショッキング・ブルーは、ニルヴァーナが“Love Buzz”を見つけ、デビュー・シングルでカヴァーするまでは、歴史の教科書から色褪せ、消えかけていた。ニルヴァーナはオリジナルのヴァージョンを進化させることになった。曲をねじ曲げ、よじらせ、最終的にはオリジナルのふらついたリフが狂暴なサウンドに変化を遂げている。

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