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アップル社が、iPodというシャレたガジェットを発表したときのことを覚えているだろうか? 随分と昔のことのように感じるのでは? これこそが、どうにも止めることのできない、目まぐるしいテクノロジーの進歩というやつだ。ほんの20年ほど前はMP3プレーヤーなど存在しなかったし、外出のたびに所有しているレコード・コレクションを全部持ち歩いたりすれば、指圧師に高い施術代を支払うハメになることを意味した。だが、iPodは瞬く間に常識になった勢いで、時代遅れになっていった。要は、シリコンバレーの頭のいい連中が、私たちの音楽体験のあり方を絶え間なく進化させているということだ。今日ここに紹介する13の新しい発明と技術革新は、音楽の聴き方を数年後にも変えるかもしれない。

AudioOrb


音楽は避難場所だ。鍵のかかったベッドルームでさえ、非情で残酷極まりない世界をせき止めることができないときは、AudioOrbにもぐり込んで、あらゆる問題を(そしてみんなの声を)消し去ろう。あなたが内側に入り込むことの出来る最初で唯一のスピーカー、AudioOrbは、文字通り、あなたの砦なのだ。「どうして郵便の集配を逃したの?」、「AudioOrbにいたのさ」。「どうして電話に出ないの?」、「AudioOrbにいたからね」。「この半年間、君を見かけなかったけど?」、「AudioOrbでくつろいでいたんだってば」


BatBand


ヘッドホンを付けると、周りの人たちの会話が聞こえないなんて最悪じゃないか? このイヤレス・ヘッドホンの仕組みは、骨伝導を利用して、音波が頭蓋骨を通って「内耳」に達するというもの。つまり、汗から解放されたあなたの愛らしい外耳に、いつも聞かされている小言がすべて届くというわけだ。このガジェットを使って、くだらないお説教にこっそりサウンドトラックを加えるというアイデアは画期的だが、おそらくBatBandは電話やゲーム、ゴッサム・シティの救済に最適だろう。とにかく、我々は2つ以上の耳を手に入れることになる。誰か早急にこれと普通のヘッドホンを組み合わせてくれないか。よろしく。


バイオミュージック


バイオミュージックは、バイオコンピューターから生み出される。バイオコンピューターは、変形菌などの生物がエサを求めて発する電気シグナルから電力を得て作動する仕組みだ。英プリマス大学の教授たちは、サーキット・ボードの上で変形菌を培養し、その電気エネルギーを利用してピアノの生演奏に反応を返させることに成功。世界初のピアノと変形菌によるデュエットが実現した。まさに魔法だ。


Digital Crown―アーケイド・ファイアの『リフレクター』ツアー


ウィン・バトラーが昨年、カスタマイズ可能な4面のXO Digital Crownをアーケイド・ファイアの『リフレクター』ツアーで使用するために発注した際、この進歩的でポータブルなマルチメディア・テクノロジーを用いて、どうやって観客をあっと驚かせたり、パフォーマンスの境界線を世界的なアリーナ・ツアーへと押し広げたりしようかなどと考えていなかったのは、誠に残念なほど知られていない事実だ。彼はただ、同郷のカナダ人であるデッドマウスとヘッドウエア抗争をおっぱじめただけだった。


Basslet


このBassletは、あなたの手首でニンテンドー64コントローラ パックのように動く。低音域が響くたび、身体中にヴァイブレーションが感じられるだろう。2016年に出荷予定だから、今度のバレンタインデーのプレイリストの完璧なお供だね。エヘン。


Moog Theremini


ギターのレッスンなんてやめて、Moog製のThereminiの名手になろう。扱いにくい従来の“いとこ”とは異なり、Thereminiは持ち運びが超簡単で、32個の可変プリセットが付いている。見かけは小さな宇宙船のようだ。トム・ペティもどきのコーラスに欠けている銀河系宇宙のハミングみたいな音色を、あなたの4人組フォーク・ロックバンドに与えてくれるだろう。


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