41. スカンク・アナンシー

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スカンク・アナンシーは極めて大物で、99年のグラストンベリー・フェスティバルではピラミッド・ステージの日曜夜のヘッドライナーを務めた。シンガーのスキンはその夜になっても、自分の体をつねっていたが、正直に言えば、私たちも信じられなかった。タイムトラベルは不可能だが、“Hedonism”を聴けば、これは神に誓って言うが、たちまち90年代半ばのあの頃に舞い戻った気分に陥るだろう。


42. タイガー

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ブリットポップが突如消え、同時にエンブレイスがインディ・ロックの新たな寵児として祭りあげられた頃、このプリンシズ・リズボロー出身の自慢の息子と娘が現れた。タイガーも寵児ではなかった。しかし、それでも彼らは死ぬほど素晴らしい仕事をやってのけた。“Race”はトップ40を達成し、その後すぐに跡形もなく消えていった。今は2人で「彼女は隅っこにいて、命令ばかりしている」


43. 3カラーズ・レッド

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クシシュトフ・キェシロフスキのアートシアター系映画から名前をとったが、この大酒を飲むハードロックな悪人たちに大げさな部分はまったくなかった(バンド名を選んだ時『Time Out』誌にピンを刺して名前を選んだという)。90年代後半にはアラン・マッギーのクリエイションと契約し、クリス・マコーマック率いる屈強な男たちはUKアルバムチャートのトップ20に2回ランクインした。


44. アール・ブルータス

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おそらく今ほど当時は評価されていなかったと思われるアール・ブルータスは古めかしいグラム・ロックを作りだし、発火装置を使った大騒ぎのショウでファンを驚かせた。シンガーのニック・サンダーソンは、ジーザス&メリー・チェインで一時期ドラムを叩いていた。彼が肺がんのため47歳で逝去すると、リード兄弟は不仲を一旦忘れ、彼の葬儀で一緒に演奏した。


45. ゴーキーズ・ザイゴティック・マンキ

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神はいないという証明が必要なら、ステレオフォニックスの成功とゴーキーズが取り上げられないでいたという事実を直視してほしい。カーマ―ゼン出身の戦士たちはそれほどチャートのことは気にしなかったのかもしれないが、共に過ごした5年間は敬意を持って語られ、とげとげしくも興味深く、愉快な場所へ連れていってくれた。


46. ワナダイズ

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なんて運命を決定づけるようなバンド名なんだ。それにロミオとジュリエット―言葉通り「死ぬほどロマンチック」な演劇―にはピッタリの名前だ。ワナダイズはバズ・ラーマン監督の『ロミオ&&ジュリエット』でサウンドトラックを担当し、“The You and Me Song”で観客を熱狂させた。これほど美しい曲を作ったのに、彼らの他の楽曲を覚えている人はいるだろうか? バンド自身も覚えているだろうか?


47. セミソニック

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90年代半ばにミネアポリスで結成されたこのバンドは実に4曲をUKチャートのトップ40に送り込むことに成功したが、2001年発表のサード・アルバムを最後に、本国アメリカで成功しなかっただろうか、それ以後アルバムをリリースすることを止めてしまった。しかし、それでよかったのかもしない。リード・シンガーのダン・ウィルソンはアデルやテイラー・スウィフトのヒット曲を手掛けている。


48. フラワード・アップ

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フラワード・アップは80年代後半から90年代初めのマッドチェスター・シーンから生まれたようだが、本当の出身はカムデンだ。『NME』のカヴァーを飾ったこともあるスターは、アルバム『ア・ライフ・ウィズ・ブライアン』の1枚しかリリースしていない。生産性の欠如を理由としてその数年後に解散した。悲しいことに、シンガーのリアム・マーヘルは2009年にヘロインの過剰摂取で亡くなっている。


49. ザ・サーヴァント

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アンダーグラウンドのアート・ポップ集団であるミンティ(故リー・バワリーが率いていた)に残留していたメンバーの一部で一部結成されたサーヴァントは、バンド名をひどく気味の悪いダーク・ボガードの映画にちなんでつけ、ヴォーカルにサルが大好きなダン・ブラックを起用した。1999年発表デビュー作EP『マスマティックス』は、クラシック的な要素が失われているが、バンドが称賛されているフランスやイタリアでは人気があった。


50. アンド・ユー・ウィル・ノウ・アス・バイ・ザ・トレイル・オブ・デッド

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彼らは90年代のバンドなのか、それとも00年代のバンドか? それは彼らの足跡のどこに焦点を当てるかによるが、ドラムキットを抱えた(たまにドラムキットは2つある)毛深いオースティン出身のロッカーと自由奔放なデストロイヤーたちは1994年にバンドを結成した。いまだに活動中で9作目のアルバム『IX』を2014年にリリースしている。

※公開後、記事を修正しました。

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