31. バビロン・ズー
ジャス・マン(キリング・ジョークのジャズ・コールマンと混同しないこと)は、“Spaceman”が1995年のリーバイスの新広告に抜擢されて喜びで沸きかえったに違いない。ただ問題は、広告向けに選ばれたイントロはクールで素晴らしかったのだが、その後に続く曲自体は単調でつまらないということだ。
32. フォー・ノン・ブロンズ
フォー・ノン・ブロンズのリンダ・ペリーは、シンガーよりもソングライターとして才能があることがわかった。きっと誰もが“What’s Up”を覚えているだろう。1995年にバンドを解散してから、彼女はコートニー・ラヴ、グウェン・ステファニー、シュガーベイブスらと仕事をしたし、中でも最も有名なのがクリスティーナ・アギレラだ。また最近では、シットコム「ロザンヌ」のダーリーン役(女優のサラ・ギルバート)と結婚した。
33. ベリー
タニア・ドネリーはスローイング・ミュージズや、短命ではあったもののキム・ディールと共に作ったブリーダーズの初期メンバーとしてその名を有名にした。その後も大儲けし、そして誰かのお腹という意味のスラングから取った名前のバンド、ベリーとして商業的な成功を収めた。彼らの大失態―“Gepetto”―は現在、性的虐待の疑いで捜査対象となっている某有名な木製玩具店について歌った歌だ。
34. シェッド・セヴン
リック・ウィッターがフロントマンを務めるシェッド・セヴンだが、直ちに『ア・マキシマム・ハイ』を聴けないようにしてやる。音量を最大にして、「ふむ、シェッド・セヴンは思ってたよりいいな」なんて考えないことだ。
35. ホワイト・タウン
何て不思議な話なんだ。これが実際に90年代に起こってしまったのだ。その理由としては、a)みんなはいまだにチャートに興味を持っている、b)(DJの)マーク・ラドクリフには影響力があった。実際、マーク・ラドクリフがこの未知数を自分のラジオ番組で流し続けた結果、“Your Woman”はチャートのトップに輝いた。彼の作品はかなりいい出来栄えだったが、ホワイト・タウンことジョティ・プラカシュ・ミシュラがその後チャートを賑わすことはなかった。
36. スニーカー・ピンプス
スニーカー・ピンプスを結成したクリス・コーナーはシンガーのケリー・デイトンが脱退してからは自分に注目を集められなかった。そして、彼女が歌った代表的な曲“6 Underground”はそのまま消えることを拒否したのだ!リリース当初は好調で、その後、映画『セイント』にも使われ、再リリースの時もまた動きは良かった。クリス・コーナーは後にベルリンに引っ越して、IAMXというサイド・プロジェクトを行っている。
37. ヴェルーカ・ソルト
ヴェルーカ・ソルトというバンド名は、ロアルド・ダールの児童文学『チョコレート工場の秘密』に出てくる「わがままな女の子」に由来している。そして、きっとその言葉の本当の意味を考えて嘔吐するだろう。ヴェルーカ・ソルトは90年代初期にシカゴに突如として現れた。やかましいガールズグループだったため、たいてい「ライオット・ガール」として型にはめられていた。実際そうではなかったのだが。本当に違ったのだ。
38. シャック
マイケル・ヘッドには確かに音楽誌にファンを抱えていたが、彼のソングライティングの才能に対する称賛は実際レコード・セールスには結びつかなかった。1986年に兄弟でシャックを結成したが、その評価の大部分や「失われた天才」というレッテルは90年代後半に与えられた。シャックは、悪名高い役立たずのプラウド・メアリーと共にノエル・ギャラガーのレーベル、ソウル・マッシュと契約を交わしていた。
39. ストーン・テンプル・パイロッツ
パール・ジャムは90年代にストーン・テンプル・パイロッツを目の敵にしていた。フェアに言うならば、彼らの1994年のセカンド・アルバム『パープル』ではサイケデリックなロックの方向性をさらにパワーアップさせていた。それに、マルチ・プラチナムを獲得しており、それほど簡単に忘れられないだろう。それは分かってる。でも、彼らもおそらく不当な扱いをうけているのだ。違うかな?
40. ジ・オトゥールズ
ルーク・ヘインズはブリットポップ界に辛辣な曲をもたらした。スウェードがマーキュリー・プライズを獲得した際、オトゥールズが受賞を逃したことに多くの人が腹を立てた。ルーク・ヘインズは二度とオトゥールズを再結成することはないと話している。彼がその後に作ったレコードはすべて(おそらく『バーダー・マインホフ』を除いて)、過小評価されてしまったバンドの4枚のアルバムに及ばないことを考えると残念である。
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