レッド・ホット・チリ・ペッパーズが嫌いな5つの理由
※レッド・ホット・チリ・ペッパーズを好きな方は御注意ください。
1. レッチリはダメなサウンドでダメな曲を作る
レッド・ホット・チリ・ペッパーズは音楽的ジャンル融合の最悪の広告塔である。彼らはロックでないロック、ファンキーではないファンク、フロウのないヒップポップ、サイケっぽさを剥奪されたサイケデリックを提供する。チンタラしたリフ、飛べない鳥みたいなメロディ、イルカの物まねレべルのスピリチュアルな歌詞という、クソがゴタ混ぜの嵐となっている。世界的に大成功したグループの1つとして25年以上活動していながら、レッド・ホット・チリ・ペッパーズは驚異的に影響力がないバンドなのだ。レッド・ホット・チリ・ペッパーズの影響が唯一直接的なのはフーバスタンクくらいだった。フーバスタンクを覚えているだろうか? 覚えているワケがない。フーバスタンクだってフーバスタンクを覚えていない。そして、彼らはフーバスタンクなのだ。
2. レッチリはグロすぎる
グイと突き出した股間。汗みどろの裸の上半身。「I put my middle finger in(中指を入れる)/ Your monthly blood is what I win(お前の月のものを獲得する)」。レッチリはマタニティー・ショップに入った14歳の少年みたいだ――流し目で、セクシーに、ピリッと刺激的に、でも、目も当てられないような無様さで男の色気を気取っている。「Whatta gat ah gatta give it tuya muthaah!」とアンソニー・キーディスは吠えて、観客の前に50代男のくたびれた睾丸を突き出す。まるで更年期のサーファーが言い寄ってくるのをパロっているみたいに残酷だ。バイアグラで充血し、エナジー飲料のリレントレスでふらふらになり、女子寮のパーティに乱入する。なあ、いい加減にしたら。
3. レッチリはデタラメ演奏をやめない
レッド・ホット・チリ・ペッパーズのライヴに行ったことがあるって? なんてことだ。彼らを観るとミューズが歯切れのいい簡潔さの達人に思えてくる。地元の楽器屋で働いているあの32歳の男を知っているだろう? 多分、名前はリチャードだったよね? あのポニーテールの、「ゲーム・オブ・スローンズ」のTシャツを着て、ベルトに鍵の束をぶら下げている奴なんだけど? あの、お客さんが大喜びしていると思い込んで、魔法のようなフレットさばきを延々と見せつける奴――目を閉じて、全身全霊で集中して、自分が見せているすべての見苦しい無様さには恍惚の中でまったく気付かずにね? そうそう、4人も彼がいると想像しよう。ウェンブリーでは4人ともステージにいたな。彼らは、まるで命を懸けているかのように、おろおろしながら、デタラメに楽器を弾いて、時間を浪費するように言われていたんだ。レッド・ホット・チリ・ペッパーズを観るとはまさにこんな感じだ。
4. レッチリは諦めのサウンドを奏でている
過激なタトゥー、更生ストーリー、サーファー仲間とのダンスにもかかわらず、レッド・ホット・チリ・ペッパーズは壊滅的なまでに郊外に住んでる人向けの売れ線音楽だ。彼らはこれ以上音楽を気に掛けたくない時に聴くバンドなのだ。新しいこと、狂気の沙汰、果敢な挑戦といったものを追いかける喜びがとっくに失せ、ただもうお決まりの何の感情の高揚もないスープを飲むみたいに耳を癒したいだけの時にね。コーヒー・ショップでもレッチリなら鼻歌で歌える。彼らはワークソップ(※イギリスの地名)までカーナビが誘導してくれる時のバック・ミュージックだ。地球は自転し、また月曜日を迎える。“By The Way”を聴きながらスマホをタップする。ため息。あくび。肩をほぐして。墓場がますます近付いてるよ。
5. レッチリはカリフォルニアについて歌いすぎ
もちろんバンドはみんな自分たちの故郷について曲を書くだろう。レッド・ホット・チリ・ペッパーズはこれまでにカリフォルニアについて3,236曲作っている。もういいだろ。分かってくれよ。
<ここまでジョー・マッデン>
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