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モリッシーは現地時間9月30日にオレゴン州ポートランドで行った公演で、極右政党のフォー・ブリテンへの支持を表明していることに抗議していた2人の観客を会場から追い出している。

その一部始終を収めた映像がファンによって公開されており、モリッシーはその中で、客席にいた2人の観客に向かって彼らが会場から出て行かない限りはパフォーマンスを続けないと訴えている。

「出て行け! 出て行けよ! 出て行ってくれ! 君たちは必要ない!」とモリッシーは2人に告げている。「君たちは必要ない! 要らないんだよ!」2人はその後、プラカードをステージに向かって掲げており、そのうちの一つには「まったくもってビッグマウスだな」と書かれている。

問題の2人はモリッシーがマイクに向かって「さよなら!」と何度も叫ぶ中で会場を後にしており、その後、照明を落としてモリッシーはこの日のステージを再開している。

ファンが撮影した当該の映像はこちらから。

モリッシーは昨年、7月に予定されていたマンチェスター公演に合わせて抗議パーティーを行う計画が「元ファン」によって主導されていた。その後、モリッシーは予定されていたUKとヨーロッパ・ツアーを延期することを発表しており、この延期について抗議パーティーが計画されていたことを受けてのものではないかとする声も一部から上がっている。

モリッシーは全米ツアーの公演でフォー・ブリテンのバッジを着けていたことが批判を浴びており、今回の観客の抗議活動はモリッシーのそうした行動を受けてのものとなっている。モリッシーは今年5月に「ザ・トゥナイト・ショウ・スターリング・ジミー・ファロン」に出演した際にも同じバッジを着けている。

モリッシーはその後、自身は人種差別主義者ではないとして自身に向けられている批判に反論して、「人種差別主義者」という言葉について次のように語っている。「いまやその言葉は何の意味もなしていない。究極的には誰もが自分自身の人種のほうが好きなわけでね……そうなると、全員が人種差別主義者だっていうことになるのかい?」

先日、デーモン・アルバーンはフォー・ブリテンへの支持を表明するモリッシーを次のように批判している。「彼は気にしちゃいないんだ。人々を挑発するためにやっているだけなんだ」

また、ビリー・ブラッグもモリッシーの政治的言動を批判しているアーティストの一人となっており、グラストンベリー・フェスティバルのヘッドライナーを務めたストームジーのパフォーマンス映像を使った「白人至上主義の動画」を自分のウェブサイトに投稿したとしてモリッシーを批判している。

フォー・ブリテンはイギリス独立党の党首選に敗れたアン・マリー・ウォーターズによって2017年に設立されている。モリッシーは昨年、インタヴューの中で人種差別主義やイスラム教の「ハラル認証」とISISとの関連について語ったことがきっかけで物議を醸すこととなっている。

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