エルトン・ジョンは先日のLGBTコミュニティについてのコメントが「偽善的に思える」としてロシアのウラジーミル・プーチン大統領を批判している。
エルトン・ジョンはソーシャル・メディアでウラジーミル・プーチン大統領が『フィナンシャル・タイムズ』紙のインタヴューで自由主義が「多くの人々の伝統的な家族観や伝統、文化に影を投げかけるのを許すべきではない」と語ったことについて「深く混乱」していると述べている。
ウラジーミル・プーチン大統領は「誰かを侮辱しようとしている」のではなく「誰もが幸せになってもらいたい」としながら、「度を過ぎたものがあるように見える」と語っている。
プーチン大統領のコメントに応じるかたちで、エルトン・ジョンは現地時間6月28日にプーチン大統領宛の公開書簡を公開している。
「親愛なるプーチン大統領へ。先日のあなたの『フィナンシャル・タイムズ』紙とのインタヴューを拝見して深く混乱しています」とエルトン・ジョンはインスタグラムへの投稿を始めている。「多文化や性的多様性を尊重する政策を推し進めることは、私たちの社会にとって逆行したものであるというあなたの見解に強く反対します。LGBTの人々には『幸せになってもらいたい』と言いながら、『何の問題も存在しない』としているあなたのコメントには、不誠実さを感じざるを得ません」
「同性愛のプロパガンダ」を禁止する法律に抵触するとしてロシアの配給会社が映画『ロケットマン』から同性間の性描写や男性同士のキス・シーンをカットしたという先日の報道を強調しながら、公開書簡は次のように続いている。
「現時点でロシアの配給会社は私がデイヴィッドとの25年にも及ぶ関係と2人の美しい息子を育てる過程を通じて真の幸せを見つけたことについてすべての言及を削除することで、私の映画『ロケットマン』を激しく検閲することを選びました。これは偽善的に思えるのです」
エルトン・ジョンは「愛したい人を愛することができるという普遍的な人権を認めるにまで私たちの政府が発展している世界の一員として生きる」ことを誇りに思っているとして、「謹んで。エルトン・ジョン」と末尾に署名をしている。
投稿には、エルトン・ジョンとその夫のヴィッド・ファーニッシュ、彼ら2人の息子が一緒に写っている写真が「検閲済み」という単語と共に添付されている。
一方で、エルトン・ジョンは自身の「フェアウェル・イエロー・ブリック・ロード」ツアーのUKでの新日程を発表している。
エルトン・ジョンは2020年にロンドン、バーミンガム、リヴァプール、マンチェスター、アバディーン、グラスゴー、リーズで公演を行うことが決定しており、新たに発表された日程には現地時間2020年12月14日にロンドンで行われる6公演も含まれている。
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