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EU離脱の是非を問う二度目の国民投票の実施を求める大規模なデモ行進が現地時間3月23日にロンドンで行われ、多くのミュージシャンがこれに参加している。

イギリスではテリーザ・メイ首相が当初3月29日に予定されていたEUからの離脱を後ろ倒しにして国民に団結を促したことを受けて、オンライン上で(EUからの離脱についての条文が明記されている)リスボン条約50条の撤回を求める署名活動が行われており、多くの人々の署名を集めている。

オンライン上での署名は記事執筆時点で500万件を超えており、史上最も支持を集めた請願書となっている。支持者たちは現地時間3月23日にロンドンで「ピープルズ・ヴォート・マーチ」と題したデモ行進を行い、デモ行進には100万人を超える人々が参加したと報じられている。

当日の正午から始まったこのデモ行進には音楽業界の著名人も多く参加しており、レディオヘッドのトム・ヨークやイヤーズ&イヤーズのオリー・アレクサンダー、ブラーのデイヴ・ロウントゥリー、ファットボーイ・スリム、ペット・ショップ・ボーイズ、ネイディーン・シャー、ビリー・ブラッグらが参加している。

トム・ヨークはデモ行進についての動画を「現地で会おう」というキャプションと共にツイッターに投稿しているほか、デモ行進中の場面を撮影した白黒写真も投稿している。写真は、「どうか止めてください。あなたはすべてを滅茶苦茶にしようとしています」というプラカードが掲げられている場面を撮影したものとなっている。一方で、ファットボーイ・スリムは「DJs・アゲインスト・ブレグジット」と題されたキャンペーンの一環として無料でパフォーマンスを行ったという。

デモ行進に参加したアーティストによる投稿はこちらから。

「行進に参加しているUKのすべての人々を誇りに思うよ! 僕らは君たちと共にいる!」

「時代の象徴」

「春のロンドンで、人々が行進しているんだ!」

「今日の『ピープルズ・ヴォート・マーチ』に参加する準備をしているところ。行くわよ!」

「ファットボーイ・スリムも『ミュージック・サウンズ・ベター・ウィズ・EU』のステッカーをつけて『ファック・ブレグジット・サウンド・システム』に繰り出しているわ」

「『DJs・アゲインスト・ブレグジット』のおかげで、ファットボーイ・スリムのギグが無料で楽しめてる」

「(労働党議員候補の)カレン・デイヴィスと、反EU離脱のデモ行進にて」

「今日ロンドンで行われた行進に参加した100万人の1人になれたことを誇りに思うよ。まだ署名には間に合うよ。望んでいない世代に受け継がれる前に、この混乱をひっくり返そう」

一方で、ヴァンパイア・ウィークエンドのエズラ・クーニグは当日の午前中にロンドンで行った小規模な公演で、デモ行進への支持を示している。「なかにはこれからデモに行く人たちもいるのかもしれないね。成功を祈っているよ。幸運を祈ってる」とエズラ・クーニグは観客に語りかけている。

デモ行進では、セックス・ピストルズやエルボー、(コメディ・キャラクターの)アラン・パートリッジ、ザ・シンプソンズ、ネットフリックスの「クィア・アイ」など、ミュージシャンやテレビ番組の登場人物がデザインされたプラカードが数多く掲げられている。

デモ行進で掲げられていたプラカードの写真はこちらから。

一方、イギリスはグラストンベリー・フェスティバルの開催期間中にEUから離脱する可能性が浮上している。テリーザ・メイ首相はEU離脱の延期を要請した際、「(離脱する日が)6月30日より先になることはない」と述べている。今年のグラストンベリー・フェスティバルは6月26日から30日にかけて行われる。

ザ・フーのロジャー・ダルトリーは先日、EU離脱についてイギリスのミュージシャンに悪影響を与えることはないと語っている。

「それはないよ。ロック・ビジネスと何の関係があるって言うんだい?」とロジャー・ダルトリーは「スカイ・ニュース」とのインタヴューで語っている。「どのようにヨーロッパでツアーを行う予定ですか?」とインタヴュアーはロジャー・ダルトリーに続けて質問している。

「ああ、勘弁してくれよ。まるでEUに加入する前はヨーロッパをツアーできなかったみたいな言い方じゃないか」とロジャー・ダルトリーは語っている。「やめてくれ」

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