デーモン・アルバーン、リタ・オラ、ジャーヴィス・コッカー、エド・シーランらはEU離脱に抗議するためのテリーザ・メイ首相への公開書簡に署名している。
この公開書簡はボブ・ゲルドフによって書かれたもので、ブライアン・イーノ、プライマル・スクリームのボビー・ギレスピー、ジョニー・マー、ニック・メイソン、アラン・マッギー、ウィリアム・オービット、ペット・ショップ・ボーイズのニール・テナント、ロジャー・テイラー、ポール・サイモン、スティングらも署名している。
この痛烈な警告では、万が一イギリスがEUを離脱すれば、「自ら築いた文化的な牢獄」の中でイギリスの音楽業界における「幅広い声」が無視されることになるとし、公開書簡は「2度目の投票」を呼びかけ、「おざなりなEU離脱」は「ツアーの収益から、著作権法、ロイヤリティの照合まで、音楽業界のあらゆる側面に影響を与えることになる」と訴えている。
「我々はマーケットを席巻し、私たちのバンド、シンガー、ミュージシャン、作曲家、プロデューサーはヨーロッパや世界で仕事してきています。そして、ヨーロッパや世界も我々に向いています」と公開書簡は述べている。「なぜなのでしょう? だって、我々はこの点で秀でてきました。(我々の音楽は)誰しもに手を差し伸べ、包括的に、誰しもを受け入れるものです。そして、それこそが真のイギリスの在り方なのです」
「しかし、EU離脱は、他の多くの物事と同様に、こうした幅広い声を脅かすことになります。世界の文化に影響を与える偉大な人物たちです。この大きな産業や、この小さな島国に住む、まだ発見されていない才能の巨大な量を考えると、私たちは非常にひどい間違いを犯そうとしているのです」
先月、英国レコード産業協会も、2017年における世界中でのイギリス人アーティストの売上をもとにEU離脱が与えうる悪影響に警鐘を鳴らしている。
英国レコード産業協会は今回、イギリスのEU離脱によって音楽の輸出入に経済的な悪影響が出ないようEUとの「強力な」同意が必要だと述べている。
英国レコード産業協会による今回の発表によれば、2017年におけるイギリスの音楽の輸出額が4億800万ポンド(約538億円)という過去18年で最高の数字を記録したという。
英国レコード産業協会の最高経営責任者であるジェフ・テイラーは、EUとの交渉の重要性について次のように説いている。「UKの音楽は世界中の音楽ファンの生活を豊かなものにしているのみならず、海外での売上やUKを訪れる多くの観光客を魅了することで、イギリス国内の経済にも大きく貢献しているのです」
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