ブラーのグレアム・コクソンは、ギタリストにとってブリットポップ期は「まったくもって面白みがなかった」としているほか、当時はアメリカのミュージシャンのほうが「表現力が豊か」だったと語っている。
グレアム・コクソンは今回『ガーディアン』紙とのインタヴューで自身が手掛けたドラマ「このサイテーな世界の終わり」のサウンドトラックについて語っているほか、90年代のUKにおけるギタリストたちについて単調だと感じていたことを明かしている。
「昔、いい音楽はどこから生まれているのかっていうのを見つけて興奮したことがあったんだけどね」と彼は語っている。「アメリカだったり、急進的なシーンから生まれているんだよ。ギタリストとして言わせてもらえば、僕にとってブリットポップは退屈なものだったんだ。まったくもって面白みがなかったよ」
「誰もギターで興味深いことなんかしていなかったんだ。もちろんレディオヘッドのジョニー・グリーンウッドなんかはいたけど、大半は単に女性ヴォーカルを支える能なしでしたなかったんだよ」
グレアム・コクソンは続けて、自分たちと同時代に活躍したアーティストたちについて語っている。「みんな陽気でいい奴だったし、楽器を弾く才能を持っていたのは確かだけど、一つに括られたことでものすごく退屈なものになってしまったんだ。僕にしてみれば、ソニック・ユースやビキニ・キル、ペイヴメントだったり、そういう小さなレーベルから出てきたアメリカの10代のパンク・バンドたちがいたわけだけど、彼らは周囲なんて気にかけず、人生をそれに捧げているように見えていたんだ」
グレアム・コクソンは続けて、当時のアメリカのギタリストについて「表現力が豊か」だった点に惹かれていたとした上で、ブリットポップとグランジの間にはライバル関係があったという一説は「デタラメ」だと否定している。
「理解に苦しむんだ」とグレアム・コクソンは語っている。「僕はそれで頭にきているんだけどさ。というのも、当時の僕は、『驚いたな、素晴らしいよ』って思っていたはずだからね。とりわけメルヴィンズやワイパーズのようなグランジの創始者的なパンク・ロック・バンドは素晴らしかったし、彼らは称賛されて然るべきヒーローだと思うよ」
グレアム・コクソンは先日、ソロ・プロジェクトの進捗状況について語ったほか、「ブラーのアルバムがもう1枚出ない理由が分からない」として、その理由を明かしている。
「コンシークエンス・オブ・サウンド」のポッドキャスト「カイル・メレディス・ウィズ…」のインタヴューに出演したグレアム・コクソンは、ブラーの新作について「今はプランがない」としている一方で、彼自身はバンドとアルバムを作りたいと考えているものの、「どこからともなく生じるものだから、『作る』ということやそれがいつ出るかは言えない」と語っている。
「本当に作らない理由やブラーのアルバムがもう1枚出ない理由が分からないんだ」と彼は続けている。「僕らは全員存命だし、自分たちの能力を理性的にコントロールできているからね。そういう考えが僕らに浮かんで、星が揃った時に、『よし、どうしてやらないんだ?』ってなるんだよ」
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