カサビアンのトム・ミーガンは、大御所アーティストが務めることの多いフェスティバルのヘッドライナーについて新進気鋭のバンドたちはまだそれを務めるまでに「達していない」と語っている。
先週末、ワイト島フェスティバルでヘッドライナーを務めたカサビアンは「スカイ・ニュース」とのインタヴューの中で、多くのフェスティバルで同じような大御所アーティストばかりがヘッドライナーを務めている現状について語っている。
「(新人バンドたちは)まだそこまで達していないんだよ。ヒット曲をたくさん持っているとも思えないしね。言ってる意味分かるかい?」とトム・ミーガンは語っている。「もしもビッグなバンドであれば、ヒット曲もあるはずだからね。シンプルなことだろ? 俺はそうやってロックンロールを考えているんだ。分かりやすいだろ?」
ギタリストのサージ・ピッツォーノは次のように続けている。「肝心なのは2枚目のアルバムなんだ。素晴らしいデビュー作で、素晴らしいスタートを切ったとしても、セカンド・アルバムやサード・アルバムが出てみたらっていうね……でも、誰にとっても難しいことなんだよ。ソングライターの人やバンドの人にとって、水準を維持するっていうのはね」
「簡単なことではないけど、できないことではないんだ。求めればできるんだよ。それを達成しなくちゃならないんだよ」
サージ・ピッツォーノは一方で、共に全米ツアーを回ったスレイヴスについては「驚異的なバンド」だと語っている。
「もし僕が賭けるなら、彼らが数年以内に(ヘッドライナーを)やる可能性はそこまで遠くないんじゃないかな」と彼は語っている。「もしかしたら今回のアルバムでそうなるかもしれないし、次のアルバムの時かもしれない。彼らは信じられないほど、素晴らしいバンドなんだよ」
カサビアンは昨年、自身の最新作である『フォー・クライング・アウト・ラウド』について「ギター・ミュージックを奈落の底から救い出す」ものになると語っているほか、2000年代の初期にデビューしたバンドの中でも自分たちやアークティック・モンキーズ、ザ・リバティーンズらだけが生き残れたことについても語っている。
サージ・ピッツォーノは昨年、レディング&リーズ・フェスティバルへの出演に先駆けたインタヴューの中で、昨今の音楽シーンの中でギター・バンドが生き残るのに必要なものについて語っている。
「そうするために自分たちなりの方法を見つけなければいけないんだ」とサージ・ピッツォーノは『NME』に語っている。「僕たちの場合も、自分たち独自のことをやっていて、それと同時に、僕らは観客を思いもかけない領域まで連れていくことを目指していてね」
「ちょっと大袈裟だけど、人々を連れ出して、『クソ、マジで人生が変わったよ』って言わせたいんだ。それを実現できる自分たちなりの方法を見つけるんだよ。観客をトランス状態にさせたっていいし、モッシュで地獄に連れて行ってもいいし、ループ・ペダルでそこに導いてもいい。自分たちがやりたい方法でやるんだ」
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