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2人のロシア人のコメディアンが、いたずら電話でエルトン・ジョンをだまし、電話の相手がプーチン大統領だと思いこませたと明かしている。

エルトン・ジョンは今週の初めにインスタグラム上で、プーチン大統領と心を通わせ電話で会話ができたことについて感謝を述べるとともに、「ロシアでのLGBTの人々の平等について対面で話し合えることを楽しみにしているよ」というメッセージを投稿していた。

しかし、クレムリンの広報官であるドミトリー・ペスコフは、そのような電話での会話が持たれたことを否定しており、さらに9月16日には、いたずら電話で有名な2人のロシア人コメディアン、アレクセイ・ストリャロフとウラジミール・クラスノフが、自分たちがプーチン大統領の名をかたり電話をかけたということを明らかにした。

電話口でプーチン大統領を装ったというウラジミール・クラスノフは、「僕たちは、プーチン大統領が少なくとも近日中に(エルトン・ジョンに)電話してすぐに会いたいと言う可能性は低いと思っていました」と語っている。相方のアレクセイ・ストリャロフは、広報官のドミトリー・ペスコフを演じていたという。

ヴォヴァンとレクサスの名で知られるこの2人組は、ロシアの新聞『コムソモリスカヤ・プラウダ』紙の取材に応え、こうコメントしている。「エルトン・ジョンは、この電話を本当に心待ちにしていたようです。だから彼はすぐに、僕らが名乗った人物と実際に会話していると信じ込んでしまいました。『ありがとうございます。あなたのおかげで今日は最高の日になりました。今日という日、そしてこの会話は私の人生でもっとも素晴らしく喜ばしい出来事です』と、彼は話していました」

2人組は9月16日、ロシアの深夜テレビ番組で会話の録音を放送することを発表している。エルトン・ジョンの投稿したインスタグラムは以下の通り。


「心を通わせ、今日電話で会話してくれたプーチン大統領に感謝するよ。ロシアでのLGBTの人々の平等について対面で話し合えることを楽しみにしているよ」

近年、ロシアでは同性愛者嫌いがゆえの暴力事件が起きていると報じられ、一方、プーチン大統領は2013年6月に未成年者への同性愛の宣伝を禁止する法案を成立させている。

BBCに語ったところによれば、エルトン・ジョンはプーチン大統領の同性愛者への姿勢について「孤立させる、偏見に満ちたもの」で「ばかばかしい」と話していて、2014年に同性愛者を子供に近づけるなとした発言を指摘している。

「勘弁してほしいよ」とエルトン・ジョンは語っている。「ロシアの大統領なんだぜ。よくもあんなバカなことを言えるんだ?」

「会ってみたいよ。叶わないんだろうけどね。彼は部屋を出ていった後、僕のことを正真正銘のバカと呼んで笑うんだろうけどね。でも、少なくとも頑張ってみたと言えるだけの良心は持っていたと思えるからね」

エルトン・ジョンは同性愛者の権利についての揺るぎない提唱者であり、先月は同性愛の家族を描いた本を学校から撤去したヴェネチア市長を批判している。

6月にヴェネチア市長に当選したルイジ・ブルニャーロ氏は、先日、同性婚について触れた49冊の子供向け図書を学校から撤去したとして大きく報道されていた。

一方、エルトン・ジョンは先日、グロスターでのコンサート中に警備員をヒトラーに例えた暴言を吐いて謝罪を余儀なくされている。

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