Photo: Linda Brownlee/Press
ブラーは、フローレンス・アンド・ザ・マシーンがグラストンベリーのヘッドライナーに相応しいバンドであり、「フローレンスは真剣にステージに臨むはず」とコメントしている。
このコメントは6月20日、ブラーのベーシストであるアレックス・ジェームスが、ヘッドライナーを務めたブリティッシュ・サマー・タイム・フェスティバルの公演前に語ったもの。当初、ブラーはフー・ファイターズの代わりにグラストンベリー・フェスティバルで金曜夜のヘッドライナーを務めるバンドの候補の1つとして噂されていた。フー・ファイターズはデイヴ・グロールが脚を骨折したことを受け、その後のツアーをすべてキャンセルすることを余儀なくされた。
英『Yahoo』の取材に対し、ジェームスは「グラストンベリーには2009年に参加したけど、これまでブラーでやってきた中でも最高のライヴの1つだったと思う。あのグラストンベリーのステージに立つのは、10年に一度だけじゃないかな」と答えている。
また、ジェームスはブラーがフー・ファイターズの代わりに参加するよう打診があったかを訊かれ、こう応じた。「僕らは世界中をツアーで回るのを本当に楽しみにしている。だから無理はしたくないんだ。フローレンスは真剣にステージに臨むはずだから、ブラーは金曜日のグラストンベリーに必要ないと思うよ」
ブラーがブリティッシュ・サマータイム・フェスティバルのヘッドライナーを務めるのは、2009年から3度目となる。この日のライヴではニュー・アルバム『ザ・マジック・ウィップ』の収録曲のほか、90年代のヒット曲も披露された。
ロンドンではまだ明るい空が広がる午後8時、ライヴは『ザ・マジック・ウィップ』の収録曲“Go Out”で幕を開け、2時間強に及んだ。フロントマンのデーモン・アルバーンが「お前ら、準備はいいか」と叫びながらエネルギッシュにステージを駆け回ると、観客からは大きな歓声が上がった。
ブラーが登場する前には、ミニバンに乗ったアイスクリーム屋がステージ上に現れる演出があり、童謡の“Teddy Bear’s Picnic”を流しながら、アイスクリームが用意された。そして、2曲目の“There’s No Other Way”が始まるとすぐアルバーンが登場し、アイスクリームを最前列の観客に配っていった。ところが、この思いがけないご褒美をゲットしようとするファンたちが殺到し、アルバーンをそっちのけで争奪戦になってしまった。アルバーンはこの状況を「メチャクチャだ」と冗談めかしていた。
この日のセットリストは以下の通り。
‘Go Out’
‘There’s No Other Way’
‘Lonesome Street’
‘Badhead’
‘Coffee & TV’
‘Out of Time’
‘Beetlebum’
‘Thought I Was a Spaceman’
‘Trimm Trabb’
‘He Thought of Cars’
‘End of a Century’
‘I Broadcast’
‘Trouble in the Message Centre’
‘Tender’
‘Parklife’
‘Ong Ong’
‘Song 2’
‘To the End’
‘This Is a Low’
‘Stereotypes’
‘Girls & Boys’
‘For Tomorrow’
‘The Universal’
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