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モリッシーはザ・スミスのバンドメンバーとの「ありとあらゆる繋がりに疲れ果てた」として、ザ・スミスに関する権利を売却したいと述べている。

モリッシーは自身のウェブサイトとソーシャル・メディアで投資家や関係者にザ・スミスに関する権利を「売却するしか選択肢がない」としている。

モリッシーは次のように説明している。「ジョニー・マー、アンディ・ルーク、マイク・ジョイスとのありとありとあらゆる繋がりに疲れ果てたんだ。悪意のある関係性はもう十分だ。人生を通して、自分たちの曲やイメージに対する正当な代償を支払ってきた。もう悪意と破滅だけを願う者たちとは関わりを持たないで生きていきたい。それが唯一の解決法なんだ」

「曲は私だ。他の誰でもない。なのに、年々、過剰なまでのコミュニケーションを伴い、不安と悪意が生み出されている。もう今は自分自身を、特に健康を守らなければならない」

モリッシーは具体的に「モリッシーが作り出した『ザ・スミス』というバンド名」、「モリッシーが作り出した、すべてのザ・スミスのアートワーク」、「ザ・スミスのマーチャンダイズの権利」、「ザ・スミスの歌詞/楽曲の権利」、「すべてのシンクロ権」、「ザ・スミスのマスター音源」、「楽曲の出版に関する契約上の権利」を売りに出すとしていて、関心のある人に対して連絡先も公開している。

昨年8月、モリッシーはザ・スミスの功績を振り返りながら、ファンに向けて感謝の言葉を述べていた。「ザ・スミスの音楽を買いに外出してくれた人、家でダウンロードしてくれた人に本当に感謝している。ミュージシャンは変化をもたらす存在だと考えられているけれど、消費者も信頼することで同等の役割を担っている」

「私たちはみんな共にある。敵のプロパガンダに屈するのを拒否することであり、1983年、84年、85年、86年、87年に直面していたのと同じくらい現在でもそうしたものに直面している。ザ・スミスは終わっていないんだ」

昨年8月、モリッシーはジョニー・マーが再結成ツアーのオファーを無視して、ベスト・アルバムのオファーを断り、ザ・スミスの商標権を知らせることなく入手したと主張していた。

モリッシーは自身のウェブサイトでジョニー・マーがザ・スミスの「商標権と知的財産」を入手して、モリッシーなしでツアーを行うことができるようにしたと主張している。モリッシーはこうした動きが警告もなく、異議を唱える機会も与えずに行われたと述べている。

それを受けて、ジョニー・マーはそうした主張に対してマネージメントからの声明を発表している。ソーシャル・メディアで発表された声明でジョニー・マーの代理人はザ・スミスの商標権に関するモリッシーのコメントは「不正確」だと述べている。

「事実は以下の通りです」と声明は始まっている。「2018年、第三者がザ・スミスの名義を使おうとしたことを受けて、商標権をバンドが所有していないことが明らかになり、ジョニー・マーは代理人を通してザ・スミスの名称を守ることに一緒に取り組もうとモリッシーに連絡を取りました」

ベーシストのアンディ・ルークが亡くなったことを受けて、マイク・ジョイスはザ・スミスの再結成の可能性について昨年次のように語っている。「他の人たちは他のアイディアを持っているだろうが、私としてはアンディ・ルークがいないのなら、ザ・スミスの再結成はあり得ないと思っているよ」

今年6月、ジョニー・マーは「途轍もない」金額だったザ・スミスの再結成のオファーを断った理由について語っている。「信条の問題も少しあったけど、自分もバカじゃないからね。雰囲気が正しくないと思ったんだ。途轍もない金額だったけど、自分のやっていることが好きだったし、そっちのほうが楽だったからね。そういう状況なんだよ。これまで以上に最高の曲を書いてみたいし、素晴らしいパフォーマーになりたいんだ」

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