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デイヴィッド・バーンはトーキング・ヘッズの再結成の可能性について再び否定して、「無謀な試み」と評している。
デイヴィッド・バーンは『タイムズ』紙のインタヴューでトーキング・ヘッズの再結成の可能性について言及しており、バンド結成から50周年となることを振り返り、1991年の解散以降ファンが抱く再結成への期待について語っている。
トーキング・ヘッズの再結成については今年6月にバンドから重大発表があるとして機運が高まったが、シアーシャ・ローナンが出演する“Psycho Killer”のミュージック・ビデオが公開されることとなっていた。
トーキング・ヘッズは1984年以来、一緒にパフォーマンスを行っておらず、2023年にメンバーが揃うことはあったものの、長年にわたりカムバックの噂を否定し続けている。一部報道によると、メンバーはライヴ・ネイションから再結成ツアーについて8000万ドル(約120億円)のオファーを受けたものの断ったという。
なぜ再結成にメンバーは興味がないのかと訊かれたデイヴィッド・バーンは次のように語っている。「現実的に考えても、20代前半の時に抱いた感情を再現しようということだよね? 初めて聴いた頃のね。そんなのは無謀な試みだよ。それに、今やっていることを楽しめているんだよ」
デイヴィッド・バーンは7年ぶりとなるソロ・アルバム『フー・イズ・ザ・スカイ?』を9月5日にリリースすることが決定している。また、デイヴィッド・バーンはロアルド・ダール著の『ザ・ツイッツ』の映画化作品にパラモアのヘイリー・ウィリアムスとの新曲を提供している。
トーキング・ヘッズについては今年50周年を迎え、“Psycho Killer”のミュージック・ビデオも公開されて、再結成への期待が高まっている一方、カムバックの噂は長年囁かれてきた。昨年は1984年発表のライヴ・アルバム『ストップ・メイキング・センス』の40周年を記念して、デラックス・エディションがリリースされており、クイズ番組『ジェパディ!』に出演して、トーキング・ヘッズのカテゴリーで問題を出題していた。
こうした出演についてはプロモーション活動だとしたデイヴィッド・バーンは『タイムズ』紙に次のように語っている。「一緒にテレビに出たら、『みんな、仲良さそうでしたね』って言われたけど、違うんだ。そうは思わないな」
デイヴィッド・バーンは米『ローリング・ストーン』誌のインタヴューでもトーキング・ヘッズの再結成を否定している。そこでデイヴィッド・バーンはライヴでの再結成はあり得ないが、今後のソロ公演ではトーキング・ヘッズの曲をリメイクして演奏する予定だと語っている。
「昔の曲の歴史性を壊してしまうことなく、今の自分のサウンドに合わせて様々な曲をミックスしたり組み合わせたりすることはできるはずだよ」とデイヴィッド・バーンは語っている。「しかし、罠があることにも気づいている。昔の曲をやりすぎると、昔のヒット曲ばかりを演奏するレガシー・バンドになってしまう。すぐに儲かるかもしれないけど、結局は墓穴を掘ってしまうことになるからね」
新作『フー・イズ・ザ・スカイ?』のプロデュースを手がけたのは、グラミー賞受賞プロデューサーのキッド・ハープーン(ハリー・スタイルズ、マイリー・サイラス)で、収録された12曲のアレンジはニューヨークを拠点とする室内楽アンサンブル、ゴースト・トレイン・オーケストラのメンバーが担当している。
本作には、古くからの仲間から新たな音楽仲間まで幅広いゲストが参加しており、セイント・ヴィンセント、パラモアのヘイリー・ウィリアムス、ザ・スマイルのドラマーであるトム・スキナー、そして『アメリカン・ユートピア』にも参加したパーカッショニストのマウロ・レフォスコといった面々が名を連ねている。
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