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レイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのギタリストであるトム・モレロはオジー・オズボーン/ブラック・サバスの最後のライヴについて振り返っている。
ブラック・サバスの最後のライヴは「バック・トゥ・ザ・ビギニング」と題して7月5日にバーミンガムのヴィラ・パークで行われており、トム・モレロは音楽監督を務めていた。
ロサンゼルスの「クロスFM」に出演していたトム・モレロは1年間にわたってブッキングに取り組んできたと語っている。「最大のチャレンジはふさわしいものにするということだったと思う」
「ヘヴィ・メタルは自分が音楽を好きになることになった音楽で、ブラック・サバスがヘヴィ・メタルを発明した。だから、オジー・オズボーンとシャロン・オズボーンに音楽監督で声をかけられた時、本当に真剣に受け止めたし、このジャンルへの愛とキュレーション能力をすべて使って、何かをやってみようと思った。最初からゴールは非常にシンプルだった。ヘヴィ・メタルの歴史において最も重要で最高な1日にするというもので、どのレポートを見ても、よくやれたんじゃないかな」とトム・モレロは語っている。
当日、オジー・オズボーンとやりとりはあったかと訊かれると、トム・モレロは肯定的に答えつつも、ザック・ワイルドさえオジー・オズボーンと過ごす時間はほとんどなかったと語っている。
「ああ」とトム・モレロは答えている。「よかったのは一連のプロセスの中でオジー・オズボーンやトニー・アイオミたちとコミュニケーションを取れたということで、すごいことだった。1日目からファンでいられずにはいられなかった。だから、それを伝えることができたし、1年以上にわたって全力を尽くしてきた。故郷で行う彼らにとっても、すべてのバンドにとっても、50年以上にわたって彼らの音楽に心を動かされてきたファンにとっても、大切な1日になるようにすべてを捧げたんだ」
「バック・トゥ・ザ・ビギニング」で最も好きだった瞬間を訊かれると、トム・モレロはエアロスミスのスティーヴン・タイラー、ザ・ローリング・ストーンズのロニー・ウッドと行った“Train Kept A Rollin”、“Walk This Way”、“Whole Lotta Love”のメドレーが「本当に素晴らしかった」と語り、ヤングブラッドによるブラック・サバスの“Changes”のカヴァーは「名演」だったと評している。
「最初に考えていたアイディアは各バンドが少なくとも1曲はブラック・サバスやオジー・オズボーンの曲をやるというもので、史上最高の14組のトリビュート・バンドが好きなシンガーやギタリストを迎えて披露するというものだった」とトム・モレロは説明している。「正直、当日は10時間ぶっ通しで働いていたから、ちょっとストレスもあったけど、本当にファンタスティックだったよ」
先日、メタリカのドラマーであるラーズ・ウルリッヒもオジー・オズボーンが行った最後のライヴについて振り返っている。
「本当に素晴らしい瞬間だったね。だって、歩いて中に入ったら、『なんてことだ。スティーヴン・タイラーだ。嘘?、チャド・スミスだ。えっ? こっちはサミー・ヘイガーだ。あっ! ヤングブラッドもいる』という感じだったからね」とラーズ・ウルリッヒは語っている。
ラーズ・ウルリッヒはオジー・オズボーンが様々な健康問題を抱えていたにもかかわらず、話をする時は「雄弁で、本当に鋭かった」と語っている。「座って世間話をしていただけだけど、やさしかったし、存在感があって、理路整然としていた。身体はあまりよくなかったのかもしれないけど、彼の心は雄弁で、饒舌だったね」
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