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ブラーのフロントマンであるデーモン・アルバーンはガザで起こっていることについて「ジェノサイド」と評して、「パレスチナの人々の存在を否定することはできない」と語っている。

デーモン・アルバーンはチャンネル4のインタヴューでイスラエルとパレスチナの情勢について自身の見解を訊かれている。

「長年にわたってパレスチナとはいろんな形で関わってきたんだ」とデーモン・アルバーンは語っている。「重要なのはパレスチナの正統性を否定しないことが重要だと思います。パレスチナの歴史的存在を否定せず、そこで起きていることをジェノサイドと認めることが重要だと思うのです」

「観ていられません。すさまじい無力感を感じます。パレスチナの人々の存在を否定することはできません。そうしたことが今起きているのです。それは間違いです。パレスチナ人はあの場所に根付いているのであり、追い出すことはできません。そんなことは受け入れられません」

インタヴュアーのクリシュナン・グル=マーシーからイギリスのアーティストはなぜもっと声を上げないのかと訊かれると、デーモン・アルバーンは次のように答えている。「これは非常に難しいことです。今だって自分も感情的になって、間違ったことを言いたくないわけです。はっきりさせておきたいのは、結局、私は平和主義者の家族の出身で、性分として多元的なアプローチに向かうということです。でも、今回の場合、パレスチナの人々に対して問題のあることが起きており、パレスチナ人を支持しています」

2023年10月7日のハマスによるイスラエル市民への襲撃以降、国際連合はイスラエルの軍事行動がジェノサイドに該当すると認定し、ハマスの運営する保健省によると、ガザでは6万1000人以上が亡くなったと発表されている。イスラエルはパレスチナでの状況をジェノサイドとみなすことを一貫して否定しており、戦争犯罪に加担していないと主張している。

先月、デーモン・アルバーンは戦時中も「パレスチナとイスラエル」のミュージシャンとコラボレーションしていきたいと語っている。「アフリカ・エクスプレスでパレスチナに行けるかもしれないと思っているんだ。政治の問題じゃなく、文化の問題なんだ。イスラエルにも行って、人々を一つにしたいと思っている。ロシアに行かないかと言われても行くよ。ウクライナも行きたいね」

デーモン・アルバーンはボブ・ヴィランがグラストンベリー・フェスティバルでパレスチナへの支持を表明して、イスラエル国防軍への死を叫ぶチャントを煽動したことについても語っている。

「人生で目にした最も壮大な失敗の一つだったと思う」とデーモン・アルバーンは語っている。「特にテニス・ウェアでグースステップを始めた時だよね。自分にもああいう時はあるよ。あそこまでの惨事ではないにせよ、調子に乗ってしまうことはある。古いテストステロンのせいだね。でも、残念だった。みんな、ヒステリックになってしまっているんだ」

デーモン・アルバーンは9月17日にウェンブリー・アリーナで行われるブライアン・イーノによる一夜限りのライヴに出演することが決定しており、公演はパレスチナの人々への愛と連帯のメッセージ」を届ける予定となっている。

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